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    「走るの好き」諦めず、難病乗り越え箱根初出場

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    • タスキを握りしめてゴールする順大アンカーの花沢賢人選手(3日午後、東京・大手町の読売新聞社前で)=武藤要撮影
      タスキを握りしめてゴールする順大アンカーの花沢賢人選手(3日午後、東京・大手町の読売新聞社前で)=武藤要撮影

     珍しい難病の強直性きょうちょくせい脊椎せきつい炎に苦しめられてきた順天堂大4年の花沢賢人選手(21)が3日、第94回箱根駅伝で初出場を果たした。

     最終10区(23キロ)で、11位でタスキを受け取った。シード権を得られる10位の中央学院大との差は1分4秒。差を縮めて終盤、相手の背中を視界に捉えて力を振り絞ったが、わずか14秒及ばなかった。

     千葉県出身で、中学で陸上を始めた。八千代松陰高校を経て進んだ順天堂大ではエース候補として期待され、1年時には世界クロスカントリー選手権の日本代表にも選ばれた。

     腰の痛みで競技人生が暗転したのは大学2年の夏。痛みは出たり、出なかったり。ひどい時は布団から起きあがれないほどで、練習に打ち込めず、自暴自棄になった。いくつかの病院で診察を受け、2016年2月、国の指定難病の強直性脊椎炎と伝えられた。「ウソなんじゃないか」。衝撃だった。

     それでも病名のわかった翌日、練習を再開した。競技の継続を決めたのは「走るのが楽しくて、好きだから」。この病気を完全に治療する方法はないといい、今も入念にストレッチをしたり、痛む場所を温めたりして体に気を配る。

     一時は諦めた憧れの舞台に、ついに立ったこの日。家族や周囲への感謝の気持ちを込めて走った。大声援を受けながらゴールすると、振り返って深々と一礼。仲間に迎えられ「楽しかった。どんな形でもタスキをつなぎたいと思っていて、それができた」と笑顔で語った。

    2018年01月04日 09時21分 Copyright © The Yomiuri Shimbun