文字サイズ

    走り圧巻の駒大、悔しさ忘れぬ「0・5冠」

    • 予選会通過後、控えめに喜ぶ駒沢大の選手ら
      予選会通過後、控えめに喜ぶ駒沢大の選手ら
    • 力走する選手ら(13日、立川市で)=三浦邦彦撮影
      力走する選手ら(13日、立川市で)=三浦邦彦撮影

     新春の大舞台を夢見て、選手らは最後まで諦めなかった。東京都立川市で13日に行われた第95回東京箱根間往復大学駅伝競走(箱根駅伝=関東学生陸上競技連盟主催、読売新聞社共催)の予選会。駒沢大が圧巻の走りでトップ通過を決め、明治大は2年ぶりに「箱根」の切符を手にした。亜細亜大や創価大などは涙をのんだ。

     今回の予選会は、前回までの20キロより延びてハーフマラソンと同じ21・0975キロで争われた。39校の約450人が陸上自衛隊立川駐屯地を一斉にスタートし、市街地を経て国営昭和記念公園内のゴールを目指した。

     各校から10~12人が出場し、学校としての成績は上位10人の合計タイムで算出する。9年ぶりに予選会に回った駒大は10時間29分58秒で、2位に7分の大差を付けた。チーム10番目の選手でも、出場全選手の中では29位。他校を寄せ付けなかった。

     本大会が95回目の節目となる今回、予選会からの出場枠は例年の10から11に増えた。昨年の予選会で本大会出場を逃した明大は、安定した走りで5位に入った。中央大は8位。上武大が11位だった。

     個人成績の1位は、桜美林大のケニア人留学生レダマ・キサイサ選手(3年)で1時間44秒。日本人トップは順天堂大の塩尻和也選手(4年)で、個人2位の1時間1分22秒だった。

         ◇

     ゴール地点となった国営昭和記念公園の「みんなの原っぱ」で、順位ボードの一番上に駒大の名前が表示された。歓喜するファンとは対照的に、選手らは静かに拍手をして互いの健闘をたたえ合っていた。

     チームの目標は「学生駅伝2・5冠」。11月の全日本大学駅伝を制し、来年1月の箱根駅伝本大会で総合優勝することで「2」。さらに、「箱根」予選会のトップ通過を意味する「0・5」を加えた。あえて「0・5」を意識することで、今年1月の本大会で総合12位に沈んだ悔しさを忘れないようにした。

     大八木弘明監督は予選会の直前、「スタミナ重視で鍛えたからスピード調整はやや遅れた」と不安も口にしていた。全くの杞憂きゆうだった。

     ふたを開けてみると、他校との差は歴然としていた。エースの片西景選手(4年)が個人成績で5位となる1時間1分50秒でゴール。下級生の活躍も光り、山下一貴選手(3年)が13位、加藤淳選手(2年)も19位に食い込んだ。

     チームの上位10選手の合計タイムは、大八木監督の想定より8分も速かった。「これで戦えると確信した」。堀合大輔主将(4年)はレース後、大きく目を見開いた。「箱根」の悔しさは「箱根」で晴らす――。予選会突破からの本大会総合優勝に向け、チームの士気は高まっている。

    2018年10月14日 12時41分 Copyright © The Yomiuri Shimbun