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    「4区を甘く見すぎた」隙突かれ唇かんだ原監督

    • 小田原中継所でタスキをつなぐ青学大6区の小野田勇次(左)と7区の林奎介=岩佐譲撮影
      小田原中継所でタスキをつなぐ青学大6区の小野田勇次(左)と7区の林奎介=岩佐譲撮影

     トップの東洋大から5分30秒遅れ、箱根駅伝往路6位に終わった2日夜。青学大の原すすむ監督は、復路の選手全員に電話で「平成の伝説を作ろう」と呼びかけた。その意志は、選手たちに確かに伝わった。

     4年連続6区の小野田(4年)は「逆転出来るギリギリの差だ」。箱根の山を滑るように駆け降り、区間新記録の激走。続く7区の林(4年)も、前回自らが作った区間記録にあと2秒に迫る区間賞を奪った。

     しかし、東洋大との差は1分42秒しか詰まらなかった。青学大が層の厚さを生かせるこの2区間に、東洋大も2位東海大も主力をつぎ込み、両校が2区間で2、3位を占めた。青学大は強みを打ち消された形だった。

     他大学が「青学大包囲網」を形成する中、指揮官も采配が狂った。他校が主力級を投入した4区では、3大駅伝初出場の岩見(2年)を起用し区間15位。わずかな隙を突かれた指揮官は「私の采配ミス。4区を甘く見すぎた」と唇をかんだ。

     8~10区も区間2、1、2位とつなぎ、10区でついに東洋大を抜き去ったが、選手たちの頬には涙が伝った。王者の意地を見せた復路優勝にも原監督は「復路では胴上げしてもらえない。来年必ずこの場で胴上げしてもらえるように、学生とともにまたゼロからスタートしたい」。5年ぶりの悔し涙に、雪辱を誓った。(工藤圭太)

    2019年01月04日 17時30分 Copyright © The Yomiuri Shimbun