駆けろ 新時代の頂へ…箱根駅伝・注目選手たち

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 男子大学生の陸上長距離は10月14日の出雲全日本大学選抜駅伝から、駅伝シーズンを迎える。選手たちは11月3日の全日本大学駅伝を経て、来年1月2、3日の第96回東京箱根間往復大学駅伝競走(箱根駅伝=読売新聞社共催)まで熱戦を繰り広げる。今季飛躍を遂げ、駅伝でも活躍が期待される注目選手たちを紹介する。(平野和彦、西口大地)

相沢晃(あいざわ・あきら)東洋大4年…五輪挑戦 栄冠で勢いを

相沢晃(東洋大4年)
相沢晃(東洋大4年)

 前回箱根4区の区間新記録に続き、7月のユニバーシアードではハーフマラソン金メダル。今や「大学長距離界のエース」として、十分な風格を備えた。

 それでも、今季前半の自己評価が「50点」と低いのは、東京五輪を視野に力を入れたトラックの結果に満足できなかったからだ。

 4月の5000メートルで自己ベストの13分34秒94と好発進したが、1万メートルで世界選手権の参加標準記録を狙った5月のレースは後半に失速。「過去にないレベルの練習ができた分、疲労が出てしまった」と悔やんだ。

 その後の日本選手権では1万メートル4位、5000メートル5位と健闘したが、自身が目標としていた表彰台にはあと一歩。だからこそ、得意のハーフで挑んだユニバは「どうしても結果を残したかった」。強い意志を持って臨んだレースでは終盤、一騎打ちとなった駒大の中村大聖(4年)をスパートで突き放し、最後は12秒差をつけて勝ちきった。

 主将で臨む最後の駅伝シーズン。チームは入学前年の全日本を最後に優勝から遠ざかる。「2位や3位で満足できるチームじゃない。優勝にかける思いは強い」。念願の栄冠を、五輪挑戦への追い風とする覚悟だ。

阪口竜平(さかぐち・りょうへい)東海大4年…「コンマ」の涙 糧に

阪口竜平(東海大4年)
阪口竜平(東海大4年)

 3000メートル障害で目指した世界選手権の舞台は、目の前まで迫っていた。リオデジャネイロ五輪代表の塩尻和也(富士通)らを破って優勝した日本選手権では、参加標準記録8分29秒00にわずか0秒85差。9月3日に出場したクロアチアの競技会でも0秒91届かず。1秒以内の差で2度も涙をのんだ結末に「正直、まだ完全には気持ちを切り替えられない」と明かす。

 それでも、世界に挑むための取り組みは大きな糧となった。今春の米国合宿では、現地のプロチームの練習に参加。世界のトップ選手の力を肌で感じる中で、ハードリング技術に加えて走力も向上し「今の力を発揮すれば、日本人の学生には負けない」と言い切る。

 挑戦を支えたチームのためにも、今後は「エースとして役割を果たす」。箱根連覇と大学駅伝3冠へ、「黄金世代」と呼ばれる学年を引っ張る決意は固い。

浦野雄平(うらの・ゆうへい)国学院大4年…「最強エース」進化の証明

浦野雄平(国学院大4年)
浦野雄平(国学院大4年)

 7月のホクレン・ディスタンスチャレンジ網走大会5000メートル。吉田圭太(青学大3年)ら他校の主力を抑えて学生トップの13分45秒94を記録し、1万メートルで今季出した28分25秒45に続いて国学院大記録を更新。「最強エース」へ成長した。

 1月の箱根5区区間賞で自信をつかんだが、ユニバ出場を狙った3月の日本学生ハーフでは代表に内定する3位まで22秒差の5位で落選。失意の中「大きな試合で勝つため、一戦一戦を大事にしていく」と誓った。

 5月の関東学生対校選手権は持ち味の積極性だけでなく、勝負に徹した冷静なレース運びを披露。2部5000メートル6位、1万メートル4位でともに日本人トップを勝ち取り、成長を証明した。

 3大駅伝の出場権を持つ今季は、「全て区間賞を取って、チーム目標に貢献したい」。箱根では過去最高だった前回の7位を上回る、トップ3を見据える。

田沢廉(たざわ・れん)駒大1年…強気の新人 復権のカギ

田沢廉(駒大1年)
田沢廉(駒大1年)

 5月の関東学生対校選手権。2部5000メートルで国学院大のエース浦野を約4秒差まで猛追し、日本人2番手の7位に入った。春先は故障などで練習が不足したが、「悪くても日本人1位を狙っていた」。新人離れした強気の姿勢で、鮮烈な公式戦デビューを飾った。

 青森山田高3年だった昨年のアジアジュニア選手権で5000メートル銀メダルに輝いたホープは、強豪の駒大でもさっそく存在感を発揮。夏合宿では主力と共に30キロ走などの走り込みを完璧にこなすと、9月22日の記録会では13分41秒82の好記録をマークし、辛口の大八木弘明監督に「めちゃくちゃ強い」と言わしめた。

 「スタミナやスピードは自分より上の人がいるが、プライドは誰にも負けない。先輩たちを早く超えて、自分がエースになりたい」。令和初の箱根路では、肝っ玉ルーキーが駒大復権のカギを握りそうだ。

今季の主な成績
今季の主な成績
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817559 0 ニュース 2019/09/28 14:00:00 2019/12/10 17:15:46 2019/12/10 17:15:46 https://www.yomiuri.co.jp/media/2019/09/20190928-OYT1I50041-T.jpg?type=thumbnail

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