箱根駅伝予選会 順大 大差で1位

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 陸上・第97回東京箱根間往復大学駅伝競走予選会(17日・陸自立川駐屯地)――ハーフマラソンのコースで46校が参加して行われ、上位10校が来年1月2、3日に開催予定の本大会出場を決めた。各校上位10人の合計タイムで順大が1位、中大が2位で、3位に入った城西大は2年ぶりの予選通過。10位の専大も7年ぶりの本大会出場を決めた。筑波大は18秒差の11位で落選し、中央学院大は12位で連続出場が18回で途切れた。本大会には連覇を狙う青学大などシード校10校と、予選会敗退校の記録上位者などで編成する関東学生連合の計21チームが出場する。

1年・三浦 日本勢トップ

日本勢トップでゴールする順大の三浦龍司=沼田光太郎撮影
日本勢トップでゴールする順大の三浦龍司=沼田光太郎撮影

 顔をゆがめて力を振り絞るライバルをよそに、順大の三浦龍司(1年)からは余裕すら感じられた。後方で力をため、したたかにスパートの機をうかがっていた。「ラストの勝負を乗り切れれば」。思惑通りに最終盤で抜け出し、日本勢トップでゴールを駆け抜けた。

 自身初のハーフマラソンだったが、全体5位の1時間1分41秒。入学間もない7月、3000メートル障害で日本歴代2位のタイムをマークした逸材は、ロードでも対応能力の高さを示した。

 スーパールーキーの好走に負けじと、仲間も奮闘した。チームの10番手が1時間2分台で個人39位。他校を圧倒する結果に、長門俊介監督は「学生の底力に驚いている」と目を細めた。

 コロナ禍で大半の選手が帰省している間も、切磋琢磨せっさたくまを忘れなかった成果だ。自主練習の内容を部員間で共有することで刺激し合い、再集合した後は夏合宿で充実した練習を積んだ。主将の清水颯大そうだい(4年)は言う。「下級生の勢いが強くて、負けていられないと上級生の頑張りも芽生えた」

 前回の箱根路は14位に沈んだが、取り組んできたスピード強化は実りつつある。重要区間での起用も予想される三浦は本大会へ向け、「不安もあったけど、これからは楽しみに変わっていくかな」。上位校に割って入る雰囲気が、今の順大には漂っている。(今井恵太)

中大 新戦力が快走…名門復活へ 2位通過

力走する中大の吉居大和(中央)
力走する中大の吉居大和(中央)

 チームの底上げを狙い、大舞台の経験が乏しいメンバーも起用して臨んだ中大。それぞれが役割に徹し、箱根路の切符をつかんだ。

 日本学生対校選手権男子5000メートルを制した1年生エースの吉居大和と、好調の森凪也なぎや(3年)は、日本人トップを争う集団についてタイムを稼いだ。残る選手は2グループに分かれ、池田勘汰主将ら経験豊かな4年生がペースメイク。作戦通りのレース運びで2位通過を果たし、藤原正和監督は「いい形で新戦力が機能してくれた。純粋に力がついてきている」とうなずいた。

 藤原監督が就任して5年目を迎え、練習姿勢や質は様変わりした。池田主将は言う。「監督の作りたいチームに徐々になっている。新しく生まれ変わった中大を見せていきたい」。史上最多の優勝14度を誇る名門にとって、予選突破はあくまで通過点。2001年以来の3強を視野に、伝統の「C」マークの復権を目指す。(後藤静華)

城西大 攻めて3位

 城西大は全体20位以内に3人が入り、2年ぶりに本大会に返り咲く原動力となった。中でも「日本人1番を狙った」という主将の菊地駿弥(4年)が終盤、日本人先頭に立つなど、チーム最高の8位に食い込み後輩らを引っ張った。櫛部静二監督は「ホッとしたのが一番。本番は2年分の思いをかみしめ、攻めの走りをしたい」と誓った。

「想定以上の走り」山梨学院大7位

 「昨年の予選落ちで私が自信を失いかけたが、頑張る学生の姿を見て立ち直れた」と、山梨学院大の飯島理彰まさあき監督。監督就任1年目の屈辱を、選手たちが「設定タイム以上の走り」で晴らしてくれた。森山真伍主将(4年)は「チーム力の底上げができた。本番では1区か2区で区間賞を目指す」と力強く誓った。

大エースの穴 全員で埋める…専大7年ぶり切符

7年ぶりの出場を決めた専大の選手ら
7年ぶりの出場を決めた専大の選手ら

 7年ぶりの箱根路を決めた専大の茅野かやの雅博主将(4年)は「大エースが抜け、一人一人がライバル意識を持って練習した結果」。前回個人11位の長谷川しゅう(カネボウ)の穴を埋め、胸を張った。コロナ禍の中、毎月1度のタイムトライアルで競い合い、この日は9番手までが1時間3分台の好走。チームトップで個人44位の木村暁仁(1年)は本大会へ「出ただけで終わるのではなく、勝負することが第一」と意気込んだ。

「頑張る姿見せた」

 筑波大・弘山勉監督「突破できなかったが、筑波大が本気で頑張っている姿は見せられたと思う。一つ増えた経験をまた生かしながら、これからも学生を育てていく」

「過信と慢心」

 中央学院大・川崎勇二監督「過信と慢心がこういう結果になった。正直落ちることは想定していなかったので、先のことは考えられない」

総合成績

〈1〉順大     10時間23分34秒

〈2〉中大     10時間26分13秒

〈3〉城西大    10時間29分37秒

〈4〉神奈川大   10時間29分59秒

〈5〉国士舘大   10時間30分38秒

〈6〉日体大    10時間30分49秒

〈7〉山梨学院大  10時間30分50秒

〈8〉法大     10時間33分31秒

〈9〉拓大     10時間33分46秒

〈10〉専大    10時間33分59秒

〈11〉筑波大   10時間34分17秒

〈12〉中央学院大〈13〉麗沢大〈14〉上武大〈15〉駿河台大〈16〉大東大〈17〉東農大〈18〉日大〈19〉慶大〈20〉亜大〈21〉関東学院大〈22〉流通経大〈23〉平成国際大〈24〉東京経大〈25〉日本薬科大〈26〉明治学院大〈27〉武蔵野学院大〈28〉立大〈29〉桜美林大〈30〉育英大〈31〉芝浦工大〈32〉立正大〈33〉高崎経大〈34〉東大〈35〉帝京平成大〈36〉東京理科大〈37〉東大大学院〈38〉湘南工科大〈39〉一橋大〈40〉学習院大〈41〉東京工大〈42〉茨城大〈43〉上智大〈44〉埼玉大〈45〉東京工大大学院〈46〉防衛大学校

個人成績

 

〈1〉ジョセフ・ラジニ(拓大)1時間0分13秒〈2〉ライモイ・ビンセント(国士舘大)1時間0分21秒〈3〉ノア・キプリモ(日本薬科大)1時間0分23秒〈4〉ジェームズ・ブヌカ(駿河台大)1時間0分34秒〈5〉三浦龍司(順大)1時間1分41秒〈6〉猿橋拓己(筑波大)1時間1分43秒〈7〉池田耀平(日体大)1時間1分44秒〈8〉菊地駿弥(城西大)1時間1分45秒〈9〉西研人(筑波大)1時間1分46秒〈10〉吉居大和(中大)1時間1分47秒

第97回大会シード校

〈1〉青学大

〈2〉東海大

〈3〉国学院大

〈4〉帝京大

〈5〉東京国際大

〈6〉明大

〈7〉早大

〈8〉駒大

〈9〉創価大

〈10〉東洋大

(数字は前回総合成績)

主催   関東学生陸上競技連盟

共催   読売新聞社

特別後援 日本テレビ放送網

後援   報知新聞社、国営昭和記念公園、立川市、立川商工会議所

特別協賛 サッポロホールディングス

協賛   ミズノ、トヨタ自動車、セコム、敷島製パン

無断転載・複製を禁じます
1556896 0 ニュース 2020/10/18 05:00:00 2020/10/20 16:44:20 2020/10/20 16:44:20 箱根駅伝予選会を日本人1位でゴールする順天堂大の三浦龍司(17日午前10時36分、東京都立川市で)=沼田光太郎撮影 https://www.yomiuri.co.jp/media/2020/10/20201017-OYT1I50072-T.jpg?type=thumbnail

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