あえてV宣言の明治大、ルーキー好走の神奈川大…箱根駅伝 つなぐ<4>
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「エース不在」で底上げ…明大

6位だった前回経験者8人がエントリーした。ただ、山本佑樹監督は「新しい戦力が出てくることを望んで、競争だと言い続けてきた」とこの1年を振り返る。
前回7区で区間新の走りを見せた阿部弘輝(住友電工)が卒業。穴を埋めようと、山本監督は「エースは誰だ」と選手に問い続けた。主将の前田舜平(4年)は「みんなが次のエースは自分と思って練習し、選手層は厚くなった」と話す。
成果が出たのは11月の全日本大学駅伝。前回箱根王者の青学大を抑え、3位に躍進した。小袖
箱根では「5位以内」と現実的な目標を掲げるが、それは「浮足立たないようにという戒めを込めて」と前田主将は言う。全日本後に山本監督は「優勝」の2文字を口にするようになった。確かに頂点をうかがう勢いはある。
高橋・宇津野・佐々木のトリオに勢い…神奈川大


コロナ禍の影響もあり、大後栄治監督は「変わり目の年」と位置付けてきたが、箱根の予選会でうれしい誤算があった。成長を促してきたルーキーの活躍だ。
4位通過した予選会では、チームトップで個人17位の
今春、横浜市内のグラウンドに新たなトラックが完成した。練習場を転々としていた昨年と比べ、「自分たちの練習に集中できる状態になった」と北崎拓矢主将(4年)は話す。
恵まれた練習環境を手に入れ、躍進を目指す今大会。上級生の堅実な走りに成長株の勢いが加わったことで、4大会ぶりのシード権獲得も現実味を帯びてきた。(脇西琢己)