西山と吉川がカギ握る東洋大、総合「10位相当」狙う学生連合…箱根駅伝 つなぐ<6>
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宮下で山登りは盤石、再びV争いへ…東洋大

近年優勝争いの常連だった強豪が、前回はまさかの10位と低迷。11年連続総合3位以内の好成績がついに途切れたが、酒井俊幸監督は「だからこそ、思い切って東洋大をもう一回作り直したいと思って、この1年やってきた」と振り返る。
2区の区間記録を11年ぶりに更新した相沢晃(旭化成)ら力のある4年生に頼りきりだった昨季のチームを顧みて、今季は一人一人に自立を求めた。ミーティングは選手主体に転換。フィジカル面の強化や食育についても個別性をより高め、自ら考えて成長する姿勢やチームを担う自覚を促した。
11月の全日本大学駅伝は、6区で区間5位の腰塚遥人(3年)やルーキー松山和希ら新戦力の台頭で、6位と健闘。今回、調子が今一つの箱根経験者3人を登録メンバーから外したのは、さらなる底上げが進んだ証しと言える。
5区に前回新記録で区間賞に輝いた宮下隼人(3年)を擁する強みもあり、あとは昨季故障に苦しんだ西山和弥と吉川
難波がエース、杉浦がキャプテン…関東学生連合
チームの予選会記録上位10人を合計すれば、順大、中大に次ぐ3位に相当する。選手たちが定めた「総合10位以内相当」という目標も決して高いと感じさせない顔ぶれがそろった。


1時間1分47秒で個人11位に入った難波
混成チームをまとめる主将は、慶大で3年生ながら主将を務める杉浦
弘山勉監督(筑波大)は、学生連合で箱根路を走った自校の選手が仲間を刺激し、昨年26年ぶりの予選通過を果たした体験談をメンバーに伝え、「大きな経験や興奮を持ち帰り、来年の予選会突破に向けたエネルギーに変えてほしい」と願っている。(西口大地)