丹所が継ぐ東京国際大のエース魂、帰ってきたラジニが軸の拓殖大…箱根駅伝 つなぐ<8>
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ビンセント、2区で「区間記録を更新したい」…東京国際大

前回5位に食い込み、創部9年目で初のシードをつかんだ。躍進の立役者となったエースの伊藤達彦(ホンダ)は卒業したが、チームに今も大きな影響を与えている。
今季5000メートルで13分56秒51をマークし、日本人エースとなった
村松
前回3区で区間新のビンセント(2年)は2区で「区間記録を更新したい」と話す。大志田監督は「まずはシードを確実に取って常連校を目指したい」と控えめな目標を掲げるが、伊藤がチームに残した意識の高さは、すでに常連校の感がある。
前半勝負「初日5位内」…拓大

コロナ禍の影響は深刻だった。前回2区で2位となった大黒柱のラジニ(2年=前回のレメティキから登録名変更)が2月に母国ケニアに帰ったまま、予定を過ぎても戻ってこない。
山下拓郎監督は最悪のケースを想定した。「ラジニ抜きでも戦えるようにしなくては」。再来日できたのは8月。ただ、ケニアでは軟らかい土の上を走っていたため、硬いアスファルトで走り始めると脚が痛くなった。調整ペースを大幅に遅らせ、予選会はぎりぎりで間に合った。それでも個人ではトップ。チームは苦戦しながらも9位で突破した。

前回は13位。1区で出遅れ、流れに乗れなかった。山下監督は、2区のラジニに加え、安定感の増した吉原遼太郎(4年)、予選会チーム2位の桐山