三浦ら新戦力台頭する順天堂大、コロナ禍の空中分解乗り越えた法政大…箱根駅伝 つなぐ<10>
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予選会圧勝を経て上級生も奮起…順大

長門俊介監督は「下級生は勢いがあり、上級生は安定した力がついてきている」と、チーム力の底上げに手応えを感じている。
予選会では6人の1、2年生が好走し、他校を寄せ付けない圧勝の原動力となった。一方で、16人のエントリーでは11人の3、4年生が名を連ねた。主将の清水
今季3000メートル障害日本歴代2位の記録をマークし、全日本大学駅伝1区で区間新記録を出したルーキーの三浦龍司は、右太ももの打撲で12月4日の日本選手権を欠場。心配された箱根路に向けては「けがをする前の状態に戻ってきている」と語り、問題はなさそうだ。
前回大会は1区で18位と出遅れ、レースの流れに乗れないまま総合14位に沈んだ。その1区での起用可能性もある三浦を始め、同じ1年生の石井一希、「圧倒的に伸びた」と長門監督が評価する野村優作(2年)ら新戦力の台頭は著しい。
上位校に食らいつき、目標の5位以内に割って入りたい。
強豪校との練習で得た自信…法大


前回走った4年生5人が抜け、チーム力アップが急務だった。コロナ禍で恒例の夏合宿を行えず、「一度チームが空中分解したような状態」(坪田智夫監督)にも陥ったが、予選会に向けて結束を強めていったという。結果は8位。1年時から箱根路を走る鎌田
夏以降、実力を試すハーフマラソンなどの大会が相次いで中止になったため、11月には国学院大、帝京大と合同練習会を実施。実戦に近い20キロ走で、強豪の有力選手と互角に渡り合えたという川上
予選会はチーム10番手まで全員3年生以下だった一方、5人の4年生がエントリー。主将の糟谷勇輝(4年)は「4年生が一人でも多く走って引っ張りたい」と意気込む。(今井恵太)