ラストレースに魂込めて…神林勇太(青山学院大4年)箱根駅伝エースの群像
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第97回東京箱根間往復大学駅伝競走(箱根駅伝)は来年1月2、3日、東京・大手町の読売新聞社前から箱根・芦ノ湖までを往復する10区間217・1キロで行われる。連覇に挑む青山学院大の神林勇太(4年)ら、チーム浮沈のカギを握る強豪校のエースランナーを紹介する。

前回9区で区間賞、タイムでは語れぬ強さ
これが最後の駅伝と決めている。「(中学生で)競技を始めたきっかけが箱根駅伝だった。ここで活躍したいと夢を追いかけてきた。どんな結果であれ、未練はない」。卒業後は競技に区切りをつけるだけに、箱根路にかける思いはこれまで以上に強い。
1万メートルの自己記録は29分台にとどまるが、駅伝で強さを発揮してきた。3年では出雲4区と箱根9区で区間賞。今季の全日本大学駅伝も7区で5人抜きを演じ、留学生らを抑えた。「スマートに走るタイプではないが、気持ちが入った走りができている」と自己分析する。
前回箱根9区での区間賞については、「ほぼ勝負が決していて、先輩に優勝させてもらった」と満足はしていない。理想の走りは、2014年大会の1区を制した日体大の山中
激戦が予想される本番を前に「王者のプライドもあれば、挑戦者という気持ちもある。最後の箱根に全てをぶつけたい」。2連覇で自身の集大成を飾るつもりだ。(平野和彦)
