箱根駅伝
走り込んで培った粘り…小袖英人(明治大4年)箱根駅伝エースの群像
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第97回東京箱根間往復大学駅伝競走(箱根駅伝)は来年1月2、3日、東京・大手町の読売新聞社前から箱根・芦ノ湖までを往復する10区間217・1キロで行われる。優勝争いを意識する明治大の小袖英人(4年)ら、チーム浮沈のカギを握る強豪校のエースランナーを紹介する。

実力プラスアルファの走りで「区間新狙う」
前回の箱根駅伝でチームは目標のシード権を獲得したが、自身は1区で区間10位。「最低限の走りしかできず悔しかった」。チームの成果を喜びつつも、自身の結果には納得することなく、「最後の箱根では区間賞」を目標に掲げた。
前回は終盤の勝負所で他選手の仕掛けについていけず、「最後の絞り出しが劣っている」と痛感した。長い距離を走り込む練習は苦手だったが、「今年はロングジョグを昨年までより10~20分くらい長く走るようにした」。じっくりと課題克服に努めた結果、11月の全日本は2区で区間4位と快走してチームの3位躍進に貢献。「ハイペースで入った割に後半も粘れた」と手応えをつかんだ。
エース不在と言われてきたチームの中で、山本佑樹監督が「実力プラスアルファの走りができる選手。爆発してほしい」と期待を寄せる存在だ。「結果でエースということを示したい。区間新も狙っていく」。最後の箱根路で、力を証明してみせる。(脇西琢己)
