箱根駅伝
衝撃の走り、勝負師の誓い…中谷雄飛(早稲田大3年)箱根駅伝エースの群像
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第97回東京箱根間往復大学駅伝競走(箱根駅伝)は来年1月2、3日、東京・大手町の読売新聞社前から箱根・芦ノ湖までを往復する10区間217・1キロで行われる。優勝争いを意識する早稲田大の中谷雄飛(4年)ら、チーム浮沈のカギを握る強豪校のエースランナーを紹介する。

進化の証明、日本選手権で「27分台」
名門のエースが今季、乗りに乗っている。
トラックで自己ベストを次々更新し、全日本では3区で区間賞。さらに、12月4日の日本選手権1万メートルでは27分54秒06をマークし、学生トップクラスの実力を証明した。「箱根もいい走りができると自信がついた」と、手応えをさらに深めた。
コロナ禍で練習制限もあった今季は、細部にこだわって進化を狙った。月間走行距離は「昨年を少しでも上回ること」を最低限のノルマとし、強度の高いスピード練習では最後の400メートルを60秒未満で走った。疲労感が強い日は、昨季までは睡眠だけで回復しようとしていたが、今季は栄養面まで気を配った。「体の下地を作り、練習の質も量も高めてやってきた」と話す。
過去2大会は1区で4、6位。まずまずの成績ではあるが、「1位か最下位か、というくらいの勝負をしたい」と語る勝負師が満足する結果とは言えない。だからこそ、次の箱根は「区間賞を取って箱根に衝撃を残したい」。強い自負を胸に挑む。(工藤圭太)
