駒大・大八木監督「ああ無理かな」からの逆転…「谷間世代」のアンカー石川「やってやったぜ」
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3日に行われた箱根駅伝。駒大が、最終10区で3分19秒差をひっくり返す大逆転優勝を果たし、全日本大学駅伝との2冠を達成した。
優勝候補の本命とみられていた駒大だが、大八木弘明監督は「9区が終わった時点でああ無理かな」と思ったそう。「あきらめなければ何が起きるかわからないと感じた」と振り返った。
10区の石川拓慎(3年)には「自分のペースで、区間賞狙いで行けばいい」言って送り出したという。

その石川は「あきらめずに、去年悔しい思いをしたので、この同じ区間でやってやろうと思っていた」そうだ。
去年も10区を走り、順位を一つ上げたものの8位に終わっていた。また、3年生は谷間世代と言われていたといい、見返してやりたい思いもあったようだ。「自分もやってやろうと思っていた。ゴールテープを切った時には、やってやったぜと思った」。1時間9分12秒で区間賞も獲得した。
大八木監督にとっては、また格別な優勝だった。4連覇を含め、9年間で6度箱根を制し、平成の常勝軍団と言われた駒大も最近はシード落ちも経験するなど低迷した。13年ぶりの頂点に「本当にうれしい。なかなか勝てなかったので」。そして石川、6区区間賞の花崎悠紀、8区4位の佃康平とそろって好走した3年生には「今回は3年生に救われた」とねぎらった。
控えに回った主将の神戸駿介(4年)はこう言った。「すごい感動させてもらった。来年は、力のある選手がまだまだいる。2連覇が懸かってくるが期待しかない」。