堂々の箱根駅伝区間賞デビュー、輝くライバルに惑わされず…東海大3区・石原翔太郎(1年)
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2、3日に行われた第97回東京箱根間往復大学駅伝競走(箱根駅伝=読売新聞社共催)では、大会前から注目を浴びた大型ルーキーたちが、期待に応えて躍動した。来季以降はチームを引っ張る役割を担う、将来のエース候補たちを紹介する。

荒々しいフォーム、初の20キロに即応
初めて走る20キロ超の距離にも、ひるむことはなかった。東海大の3区を走った石原翔太郎(1年)。3キロで4人の2位集団を飛び出し、11キロ過ぎには中継所で約1分差あった首位の東京国際大をとらえ、迷う間もなく抜き去った。
中盤から険しい表情を浮かべながらも、上体を大きく左右に振る荒々しいフォームで、ぐいぐいと前進。2位に34秒差をつける圧巻の区間賞デビューに、「得意の粘り強い走りができてよかった」と声を弾ませた。
岡山・倉敷高2年で全国高校駅伝優勝に貢献し、3年ではエース区間1区で5位と好走。2019年に東海大が箱根駅伝を初制覇し、「僕もあの舞台で優勝したい」と進学を決めた。
今季は同学年の順大・三浦龍司や中大・吉居大和がトラックや予選会の活躍でいち早く脚光を浴びたが、「周りを気にせず、自分の走りをしようと取り組んだ」。実績に裏打ちされた自信を胸に、全日本大学駅伝4区では、リオデジャネイロ五輪3000メートル障害代表・塩尻和也(順大―富士通)の区間記録を一気に32秒更新する区間賞で、即戦力の実力を証明した。
「4年生3本柱」と呼ばれた実力者が抜ける来季、