全国化の狙いは100回目の「原点回帰」…関東以外に箱根路遠く、全日本最高位は16位関西学院大

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 来年10月に行われる第100回箱根駅伝の予選会に、全国の大学が出場できることになった。節目で下した決断は、箱根駅伝の歴史に何をもたらすのだろうか。(編集委員 近藤雄二)

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2021年の予選会で力走する選手たち=沼田光太郎撮影
2021年の予選会で力走する選手たち=沼田光太郎撮影

地域を問わず、箱根から世界へ…瀬古利彦さん「大英断だ」

 箱根駅伝全国化のココロは、「原点」だった。関東学連駅伝対策委員長の上田誠仁さんは第100回大会予選会の全国化について、「今一度、原点に立ち返る」という狙いを強調する。

 関東学連主催の箱根駅伝は現在、関東1都6県と山梨県の加盟大学が出場できる。しかし、第1回が行われた1920年は日本陸連も日本学連もなかった。つまり、創設した 金栗四三かなくりしそう には地域など関係なく、とにかく「世界と戦える日本のランナーを育てる」という純粋な使命感が、箱根駅伝スタートの「原点」だった。その理念を、大きな節目で再確認しようというのだ。

1964年、福岡大のエースとして2区で区間新記録をマークした重松森雄
1964年、福岡大のエースとして2区で区間新記録をマークした重松森雄

 全国化には、陸上界からも歓迎の声が上がっている。日本陸連副会長で箱根駅伝のレジェンドでもある早大出身の瀬古利彦さんは「大英断だね。これだけ正月の国民的イベントに成長したんだから、むしろ自然な形。全国の大学が箱根を目指せばマラソンの底辺も広がる。まさに箱根から世界への思いで、継続させてほしいね」と訴える。

 ただ、今回の発表では101回目以降は、未定とされている。上田さんは「既に日本一を決める全日本大学駅伝がある中、箱根はどうあるべきなのか。お互いに長距離界を活性化する両輪になれる道を探りたい」と慎重に語る。

 常に全国の大学が参加できるようになれば、陸上界の裾野が大きく広がり、日本長距離界がさらにレベルアップされる可能性も十分にある。このオープン化が続けられるのか、今後の議論の行方を注目したい。

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