2年待ちのトヨタ「ランクル」に試乗、燃費・悪路走破性ともに向上

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「ランドクルーザー」の外観。前型とほぼ同じサイズだが、車体重量は200キロも軽くなった
「ランドクルーザー」の外観。前型とほぼ同じサイズだが、車体重量は200キロも軽くなった

 14年ぶりに全面改良されたトヨタ自動車のオフロードSUV(スポーツ用多目的車)「ランドクルーザー(ランクル)」に試乗した。東京都内から山梨県の河口湖まで走り、車体が軽くなって燃費が上がり、運転をサポートする多彩な機能のおかげで、運転疲れがかなり減ったことを実感した。

 運転席に座ると、見通しの良さとともに小型トラックのような車体の大きさを実感する。首都高速道路に入ると、「ランクル」の車体が車線の横幅一杯を埋めているように見えるほどだ。並行する車線に大型車があると、少し緊張してハンドルを握ることになる。

トヨタ自動車「ランドクルーザー」300

 新型(300シリーズ)は、新しいプラットフォーム(車台)に高張力鋼板やアルミ部品を多く採用するなどし、強度はそのままで、前型(200シリーズ)に比べて200キロ軽量化した。ボディ下部分の保護材には、強度が高くて軽いガラス繊維強化プラスチックを世界で初めて採用。床下部分がフラットになり、空気抵抗を減らして、燃費の向上などにつなげたという。カタログ上の燃費はガソリン1リットルあたり7.9キロ・メートル(国際基準の測定法による新表示「WLTCモード」)で、今回の実際の走行では8~9キロ・メートル台であった。

河口湖への往路は雨の中の運転となった。運転席の高さは左を走るトラックとあまり変わらない
河口湖への往路は雨の中の運転となった。運転席の高さは左を走るトラックとあまり変わらない
しっかり体を支えてくれた前席シート。見通しの良さはSUVの中でも抜きんでている
しっかり体を支えてくれた前席シート。見通しの良さはSUVの中でも抜きんでている

 未舗装路、砂地、雪道、岩場といった悪路では、路面状況にあわせた6種の走行モードが用意され、エンジン特性やサスペンションなどを調整してくれる。死角となる車両の下なども運転席のモニターで確認できるようになっている。

新型のV型6気筒ツインターボエンジンは反応も良く、力強かった
新型のV型6気筒ツインターボエンジンは反応も良く、力強かった

 また、ミリ波レーダーと単眼カメラを備えており、車線を越えると警告音が鳴るなど、様々な運転支援機能が充実している。河口湖までの往復、片道2~3時間ほどの運転だが、ドライバーの負担はかなり減ったように感じた。

 「ランクル」は中古車市場でも評価が高い人気車で、盗難の標的になりやすい。このため、トヨタ車として初めて指紋認証スイッチも導入した(一部グレードはオプション)。指紋情報が一致しなければエンジンが始動しない仕組みとなっている。注文が相次いでいるため、今から注文しても、納期は2年以上先になるという。

3列目のシートは床下に格納することができる
3列目のシートは床下に格納することができる

 初めてランドクルーザーを購入するという方は、十分試乗を重ねることをお勧めする。車体サイズが大きいため、スーパーなどの日常使う施設の駐車では制限を受ける場合がある。車体が大きいため左右の後方が死角になりやすく、高速道路の合流などでは、首を後方に回しての確認が必須だ。年配の方にはつらい動作になるかもしれないので、実際にハンドルを握ってみて、そのスケール感を確かめてほしい。(読売新聞オンライン 松崎恵三)

【仕様・主要諸元】(試乗したグレード「ZX」の場合)

 ▼全長・全幅・全高(ミリ) 4985・1980・1925

 ▼最高出力(kW)     305

 ▼総排気量(L)      3.444

 ▼価格           730万円(オプション装備は除く)

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使い方
2582923 0 2021/12/09 15:30:00 2021/12/09 16:44:24 https://www.yomiuri.co.jp/media/2021/12/20211206-OYT1I50074-T.jpg?type=thumbnail

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