運転を楽しみたい人にふさわしい小型車 アウディ「A1スポーツバック」(Vol.587)

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試乗をしたのは、上級グレード「A1スポーツバック35 TFSI Sライン」
試乗をしたのは、上級グレード「A1スポーツバック35 TFSI Sライン」

 ドイツのアウディの小型車「A1スポーツバック」が全面改良されて、2代目となった。競合車は、同じ企業グループのフォルクスワーゲン(VW)「ポロ」で、どちらも、共通の車台から開発されている。

 ただし、車体寸法は全く同じではなく、新型「A1スポーツバック」は、「ポロ」と比べて全長こそ数センチ短いものの、前後タイヤ間の距離であるホイールベースは長くなっている。

 スタイルを見ると、初代はやや丸みのある洗練された造形を特徴としていたが、新型は昨今のSUV(スポーツ用多目的車)人気の影響か、ややいかめしい印象の外観で、フロントグリルも威圧するような表情になった。

一般的な2ボックスカーに比べ、スポーティーさを強調した車種を、アウディはスポーツバックと呼ぶ
一般的な2ボックスカーに比べ、スポーティーさを強調した車種を、アウディはスポーツバックと呼ぶ
直列4気筒ガソリンターボエンジンは、回転が上がるほど活気に満ちた
直列4気筒ガソリンターボエンジンは、回転が上がるほど活気に満ちた

 エンジンは、直列3気筒と同4気筒の2種類があり、今回試乗したのは排気量1497ccの同4気筒ガソリンターボである。このエンジンには、一定速度での走行時に燃費を節約するため、気筒休止機能が装備されており、必要がない時は4気筒のうち中央の2気筒が()まる。走行状況に応じて、稼働と停止を自動制御してくれる。

 新型を運転して印象的なのは、速度を上げていくに従い、俊敏な動きで運転を楽しめることだ。ハンドルを切ってクルマの姿勢を変えようとすると、「ポロ」より短い車体が動き出しを素早くしてくれる。キビキビと走る動きは、「ポロ」を上回るだろう。

室内もスポーティーをイメージした造形になっている
室内もスポーティーをイメージした造形になっている
シンプルに見える前席だが、運転の際は体をきちんと保持してくれた
シンプルに見える前席だが、運転の際は体をきちんと保持してくれた

 さらに、高速道路走行時などでは、ホイールベースの長さが利いてくる。余計な横揺れが起きにくく、横ぶれなどなく、まっすぐ走っていく。長距離ドライブでは、この安定性が緊張をほぐし、快適に運転を続けることができる。

小型車としては十分な広さの荷室。前型に比べて容量が増えている
小型車としては十分な広さの荷室。前型に比べて容量が増えている

 「ポロ」と同じ車台を活用しているとはいえ、「ポロ」は基本的には上級車種「ゴルフ」の小型版だ。VWグループでは「ゴルフ」が世界の小型車標準と位置付けられて、全方位に優れた性能を求められている。つまり、運転の楽しさはもちろんだが、同時に後席の快適性や、荷物の積載性といった実用性もあり、万能な性格のクルマだ。

 対して、「A1スポーツバック」は、高性能な走りで魅了し続けるアウディらしく、まずは運転の醍醐(だいご)味を味わえるクルマになっている。前述の俊敏な運転からも明らかだ。

ホイールベースが延長され、ゆとりが増した後席
ホイールベースが延長され、ゆとりが増した後席

 とはいえ、新型は運転の楽しさだけではない。後席の居住性がやや狭い印象だった前型に比べ、ホイールベースを延長して後席のゆとりをつくりだした。また、いつ行われていたか気づかなかった気筒休止機能という燃費向上技術も巧みに織り込まれている。

 実用性を重視したい人には「ポロ」がいいし、運転を楽しむことを第一と考える人には、この新型が向いているだろう。いかにも、アウディらしい小型車である。

御堀 直嗣
プロフィル
御堀 直嗣( みほり・なおつぐ
 1955年、東京都生まれ。玉川大工学部卒。大学卒業後はレースでも活躍し、その後フリーのモータージャーナリストに。現在、日本カー・オブ・ザ・イヤー選考委員等を務める。EV等にも詳しい。乗馬などを楽しむアクティブ派でもある。
無断転載・複製を禁じます
1045578 0 インプレッション 2020/02/11 05:20:00 2020/02/11 05:20:00 https://www.yomiuri.co.jp/media/2020/02/20200207-OYT8I50046-T.jpg?type=thumbnail

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