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EVのような乗り心地、燃費も向上 VW「ティグアン」(Vol.620)

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 ドイツ・フォルクスワーゲン(VW)のSUV(スポーツ用多目的車)「ティグアン」がマイナーチェンジした。2017年のフルモデルチェンジ以来となるが、マイナーといってもエンジンや変速機が変更になり、実質的に大きく変わっている。

マイナーチェンジされたSUV「ティグアン」に試乗した
マイナーチェンジされたSUV「ティグアン」に試乗した

 ガソリンエンジンの排気量は約100cc増えて1497ccとなり、変速機も従来の6速から7速となった。同社の日本法人広報担当者によると、排気量の増加は「燃費などの環境性能改善が目的」だという。

 前回のフルモデルチェンジ時に試乗した記憶をたどりながら、新しい「ティグアン」に乗ると、まず気づいたのが静粛性の向上で、高級感のあるSUVに感じたほどだ。このクルマは近年人気を集めるコンパクトSUVというカテゴリーで、競合車は上級志向を強めているが、十分に競い合えるレベルに達していると思う。

運転席に座ると、広い視界で運転しやすかった
運転席に座ると、広い視界で運転しやすかった
試乗グレードには、前・後席ともにシートヒーターが装備されていた
試乗グレードには、前・後席ともにシートヒーターが装備されていた

 試乗したグレード「Rライン」には 扁平(へんぺい) タイヤが装着され、確かな走行感覚とともに路面の変化をうまく処理して嫌な乗り味にしていない。ただ理想をいえば、もう一回り扁平率の大きいタイヤのほうが日本の速度域や道路環境により調和するのではないかと思う。

運転席はやや硬めのクッションで、体を保持し続けてくれた。試乗車は、注文装備のレザーシートパッケージ仕様だった
運転席はやや硬めのクッションで、体を保持し続けてくれた。試乗車は、注文装備のレザーシートパッケージ仕様だった
十分な広さの後席。体を的確に支えてくれた
十分な広さの後席。体を的確に支えてくれた

 座席もサイズ的に十分で足元にもゆとりがあり、快適だった。ただ、試乗車がレザー仕様だったためか、後部座席では体が少し滑り気味ではあった。

エンジン、変速機ともに刷新され、燃費や静粛性などが向上した
エンジン、変速機ともに刷新され、燃費や静粛性などが向上した

 大きくなったエンジンの動力性能が車体に調和して十分な加速をもたらし、7速となったことで変速時の滑らかさも増している。VW独特の「DSG」と名付けられた変速機は、二つのクラッチを使い、奇数段と偶数段を交互にうまくつなぎ合わせていく仕組みで、クラッチには湿式を採用して変速時の変わり目を感じさせない効果を生んでいる。

 燃費改善だが、一定速度以上での走行時に直列4気筒のうち2気筒の燃焼を止める機構を採用した。実際の運転では、4気筒と2気筒の切り替えは全く気付かなかった。

実用性の高そうな広い荷室
実用性の高そうな広い荷室

 「ティグアン」は、純粋なガソリンエンジン車だが、ゆとりあるエンジンと、滑らかな7速DSG、静かになった室内環境などから、あたかも電気自動車(EV)に乗っているような印象を受けた。

 VWは『ID.』シリーズ(SUVも含む)というEVを欧州で発売済みだ。電動化を積極的に進めるVWがエンジン車でもEVの長所を加味したクルマを出し、来たるEV時代へ違和感なく (いざな) おうとしているのではないか――そんな思いにさせる、上質なコンパクトSUVだった。

御堀 直嗣
プロフィル
御堀 直嗣( みほり・なおつぐ
 1955年、東京都生まれ。玉川大工学部卒。大学卒業後はレースでも活躍し、その後フリーのモータージャーナリストに。現在、日本カー・オブ・ザ・イヤー選考委員等を務める。EV等にも詳しい。乗馬などを楽しむアクティブ派でもある。

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使い方
2141293 0 インプレッション 2021/06/22 05:20:00 2021/06/22 05:20:00 https://www.yomiuri.co.jp/media/2021/06/20210609-OYT8I50068-T.jpg?type=thumbnail

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