隈研吾さん「日本の若き匠たち」とコラボ(PR)

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 新しい発想でモノづくりに取り組む若き「匠」たちを支援する「LEXUS NEW TAKUMI PROJECT」。LEXUSが主催し、2016年から始まったプロジェクトの成果と日本の伝統的なものづくりの未来を発信する「TAKUMI CRAFT CONNECTION-KYOTO」が11月29日から12月1日まで、京都市内で開かれ、多くの来場者でにぎわった。広く一般の方々に「日本の匠の未来」に触れていただくための「クラフトの祭典」に、日本を代表するクリエイターらも数多く協力。世界的建築家の隈研吾さんも匠たちとコラボレーションした作品を発表し、展示企画を手がけた。日本の伝統的なモノづくりを世界に発信し始めた匠たちにかける期待と、今回の展示構成に込めた思いについて隈さんに聞いた。

150人の作品 京都から世界へ発信

新聞の輪転機があった工場跡の展示場。約150人の匠の作品が一堂に並ぶ
新聞の輪転機があった工場跡の展示場。約150人の匠の作品が一堂に並ぶ

 染織作家、家具職人、陶芸家、そしてガラス工芸作家……。このプロジェクトはこれまで地域の特色や技術を生かした全国各地の匠たち計約150人を支援してきた。今回のイベントでは、「JAPAN connection」で彼らの創作した斬新な作品を一堂に公開するとともに、「CREATORS connection」で匠とトップクリエイターがコラボレーションした新たな作品を披露。そして「KYOTO connection」では匠と京都の交わりをテーマにしたユニークなインスタレーションを見せた。工芸の中心地として長い歴史を歩んできた京都を舞台に、「日本の匠の未来」に一般の人に触れてもらい、新時代の匠たちの姿を世界に向けて発信するまたとない機会となった。

 会場となったのは、「JAPAN connection」が京都新聞ビル地下1階、「CREATORS connection」が平安神宮・額殿、そして「KYOTO connection」が両足院(建仁寺山内)。いずれも多彩な「京都らしさ」を感じさせる場所で、このうち、隈さんは京都新聞ビルと平安神宮での展示企画を手がけた。「特に京都新聞ビルの地下から大きなパワーを感じた」と隈さんは振り返る。

 実は4年前まで新聞を印刷する輪転機が稼働していた工場の跡地。この広大な空間に、約150人の匠の作品を並べた。「会場には新聞を印刷していたころのインクや油のにおいがかすかに残っていて荒々しさもあり、繊細な工芸作品とは一見対極の世界。そこに匠たちの作品をあえて置くことでよりパワーを引き出すことができた。それが成り立つのは京都の底力と言ってもいい」と隈さんは企画に手ごたえを感じたようだ。

モノづくりの壁を飛び越えた匠たち

 一方、5人の日本を代表するクリエイターたちと匠たちがコラボレーションした作品を展示した平安神宮・額殿では、朱色の内装をそのまま生かし、作品に使われている木の地色などが引き立つように心がけたという。

隈さん、岩本大輔さんのコラボ作品「GUNE-GUNE」
隈さん、岩本大輔さんのコラボ作品「GUNE-GUNE」
隈さん、平井健太さんのコラボ作品「GURU-GURU」
隈さん、平井健太さんのコラボ作品「GURU-GURU」

 この会場では、高知を拠点にする組子細工職人の岩本大輔さん(2017年度・高知県代表)と、奈良で活動する木工作家の平井健太さん(2018年度・奈良県代表)とコラボレーションした作品を披露した。コンクリートとガラスの近代建築に木材や竹を組み合わせた作品で世界的に知られる隈さんだけに、「作品を見て、木に命が宿っているように感じた」という2人を選んで創作に協力することに。「特に組子細工には以前から関心を持っていた」と隈さん。組子を建築に組み合わせる話が過去にあったが、技術的に難しくて成立しなかったからだ。そこで組子を使った新しい作品の創作という枠を超え、平面で構成される組子を、うねるような曲面にしたらどうなるかと提案して、岩本さんに試行錯誤を重ねてもらった。

 平井さんは奈良の名産・吉野杉を使った家具を作っている。隈さんは平井さんの持つ曲木の技術の高さに注目して、それを駆使して、木材の柾目(まさめ)を美しく見せる曲面の大型オブジェの制作を提案した。「2人とも、僕の無謀ともいえる要望に対して、想像していた以上に応えてくれた。僕自身の建築が、様々な人たちのコラボレーションのようなところがあって、彼らから大きな刺激を受けながら新しいことに挑戦することができた」

 これに対して、岩本さんと平井さんも「隈さんは世界的に活躍している建築家なので、最初は緊張しました。それでもたびたび打ち合わせをして何とか要望に応えようと努力した結果、自分のモノづくりの限界も超えることができた」と口をそろえて話す。

伝統工芸+デザイン=無限の可能性

 隈さんは国内外で多くの建築プロジェクトにかかわる中で、日本の職人の技術レベルの高さを実感してきたという。ただ、それを「伝統」の枠内にとどめてしまい、世界にうまく伝わっていないことのもどかしさも感じていた。そんな時に、「LEXUS NEW TAKUMI PROJECT」の取り組みを知り、「伝統工芸と現代の日本のデザインの力を組み合わせることで、無限の可能性があることを示すことができた」とその意義を強調。

 さらに今回のようなイベントを通して積極的に発信していくことで、「日本各地に点在する伝統工芸の多様な側面が知られ、欧米のスーパーブランドに()していくことのできる可能性だってある」と話す。こうした取り組みを一過性の盛り上がりで終わらせるのではなく、持続していくことの大切さも隈さんは指摘する。

プロジェクトに関わった匠、関係者との記念写真
プロジェクトに関わった匠、関係者との記念写真

 「京都のような場所で、作る側、見る側が互いに緊張感をもって作品に向かい合うことができた。グローバリゼーションで瞬時に流行が世界を覆う中、匠たちの緻密(ちみつ)でひたむきな手仕事が世界のモノづくりのトレンドに大きな影響を与えるかもしれない。それほどの可能性を秘めているのが彼ら匠たちの技術であり独創性だといってもいい。そのことを一般に向けて発信することができたことに今回のイベントの大きな意義があったと思っている」

(くま) 研吾(けんご)
 1954年、神奈川県生まれ。東京大工学部建築学科卒業後、同大大学院修了。1990年、隈研吾建築都市設計事務所設立。東大教授。これまで20か国以上で建築を手がけ、代表作にM2ビル、根津美術館、スイス連邦工科大ローザンヌ校、新国立競技場など。著書に「負ける建築」(岩波書店)など多数。

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967529 0 モーターインフォメーション(PR) 2019/12/23 15:53:00 2019/12/23 15:53:00 2019/12/23 15:53:00 https://www.yomiuri.co.jp/media/2019/12/20191217-OYT8I50027-T.jpg?type=thumbnail

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