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[試乗記]疑似音で 伝わる加速…マツダ「MX―30」EVモデル

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 マツダの小型スポーツ用多目的車(SUV)「MX―30」の電気自動車(EV)モデルは、モーター独特のスムーズな発進に加え、エンジン車で注力してきた運転の楽しさを追求した1台だ。「人馬一体(ドライバーと車が一つになること)」の開発理念に沿ったユニークなEVに仕上がった。(久米浩之)

マツダ「MX-30」のEVモデル
マツダ「MX-30」のEVモデル

初の量産EV

 MX―30のEVモデルは、マツダ初の量産型EVとして2019年の東京モーターショーで世界初公開された。20年9月に欧州で発売されたのに続き、国内で投入されたのは今年1月。昨年10月に発売されたマイルド(簡易型)ハイブリッド車(HV)モデルと、外観や内装は同じだ。

 開発責任者には初めて女性社員を起用し、これまで主要顧客としてきた「車好きの男性」以外にも幅広い層を取り込むことを狙った。20年の「日本カー・オブ・ザ・イヤー」では優れた内外装を表彰する「デザイン・カー・オブ・ザ・イヤー」に選ばれた。

観音開き

 ドアは観音開きで、荷物の積み下ろしや、乗り降りがしやすい。内装は、センターコンソールにコルク材を採用した。1920年に「東洋コルク工業」として創業したマツダの歴史を反映したという。シートにはペットボトルをリサイクルした繊維素材を使っている。

開放感のある観音開き型のドア
開放感のある観音開き型のドア
内装の一部にコルク材を採用した
内装の一部にコルク材を採用した

 運転席に乗り込んだ。発進はEVらしく静かだ。しかし、アクセルを踏み込んで加速すると、「ウィーン」と、うなるような音が聞こえてきて驚いた。疑似的なモーター音をスピーカーから流しているためだ。

 一般的に、EVは加速が力強い一方で音は静かなため、ガソリン車に慣れているドライバーは体感以上のスピードで走ってしまうことがあるとされる。疑似音があれば、加速感もつかみやすい。市街地で時速60キロ・メートル程度まで加速と減速を繰り返してみたところ、まるでガソリン車を運転しているように、違和感なく運転できた。

 ハンドルの左右にあるパドルを指で操作すると、減速時のエネルギーを電気に変える「回生ブレーキ」の利き具合を変えられる。コーナーに合わせて細かく「シフトチェンジ」して、マニュアル車のようなドライビング感覚を味わえた。

 1回の充電で走れる距離(航続距離)は最長256キロ・メートルで、日産自動車のEV「リーフ」(458キロ・メートル)などと比べると短いが、それを補う個性があると感じた。バッテリーの残量を確認したり、充電スポットを検索したりできるスマートフォンのアプリも提供している。

多彩な個性

 世界的な「脱炭素」の流れを受け、各社はEV開発に本腰を入れている。

 ホンダは昨年10月、愛嬌あいきょうのあるフロントマスクが特徴の「Honda イー」でEV市場に参入した。日産は本格的なSUV「アリア」を投入する予定だ。EVの車種が豊富になれば、環境性能だけでは差別化が難しくなる。MX―30の個性がどこまで支持を得られるか注目したい。

「車と人の一体感」追求

竹内都美子さん
竹内都美子さん

 開発責任者の竹内都美子とみこさんに、MX―30投入の背景を聞いた。

 ――開発方針は。

 乗り込んだ瞬間からリラックスでき、家族やパートナーのように生活に溶け込む存在を目指した。単なる移動手段を超えた価値を提供したい。EVは近距離の通勤、買い物向けだが、長距離運転を重視する人にはマイルドHVモデルがある。

 ――特に意識した点は。

 「車と人との一体感」を追求した。エンジンよりも反応が良いモーターの特性を生かし、運転していて気持ちが良い乗り味を心がけた。

 ――今後の新車投入方針は。

 マツダは2030年までに、生産する全ての車種を(EVやHVなどで)電動化する。各国・地域の事情を考慮し、最適なモデルを投入していく。

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2043262 0 ニュース 2021/05/15 15:35:00 2021/05/15 15:42:13 2021/05/15 15:42:13 MX-30のEVモデル(広島市で) https://www.yomiuri.co.jp/media/2021/05/20210510-OYT8I50020-T.jpg?type=thumbnail

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