[試乗記]からくり技術で使いやすく…トヨタ 新型「ノア」

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 トヨタ自動車がミニバン「ノア」と「ヴォクシー」を8年ぶりに全面改良した。電動ではなく、機械仕掛けのからくり技術を踏み台やバックドアに採用し、使い勝手はよくなった。先進装備も充実し、ファミリー車としての魅力を高めた一台になっている。(藤井竜太郎)

トヨタの新型「ノア」
トヨタの新型「ノア」

4代目モデル

 2001年11月の初代発売以来、今回は4代目にあたる。ノアとヴォクシーは兄弟車だが、シンプルで上質なノア、先鋭的かつ独創的なスタイルを追求したヴォクシーと、デザインは大きく異なる。トヨタ子会社のトヨタ車体が中心となり、生産や開発を進めてきた。

新型「ノア」の運転席
新型「ノア」の運転席

 東京都内で、ノアのハイブリッド車(HV)に試乗した。アクセルを踏むと、ミニバンとは思えないほど加速はよく、軽快な走りを実感できた。新世代のハイブリッドシステムを採用しており、前輪駆動車で1リットルあたり20キロ・メートル強とクラストップレベルの燃費の良さとなる。心地よい加速性と燃費性能を両立している。

 カーブの手前や、道路脇を走る自転車に接近しすぎた時は、「プロアクティブドライビングアシスト」機能で、自動的に減速してくれた。

 費用をあまりかけずに、使い勝手を追求するため、随所に取り入れたからくり技術が目を引く。荷室のドアには、「フリーストップバックドア」を標準装備している。巻き取り式のリールの仕組みで、手動でドアを開閉する際に軽く力を加えるだけで、任意の角度に保つことができる。車両後方にスペースがない時でも、荷物の出し入れが簡単にできる。

バックドア。好みの位置で保持が可能
バックドア。好みの位置で保持が可能
スライドドアが開くと自動的に出てくるステップ
スライドドアが開くと自動的に出てくるステップ

 パワースライドドアの装着車は、開閉に合わせて、助手席側ドアの下に踏み台が出てきて、子どもや高齢者も楽に乗り降りできる。オプションだが、からくり技術を使うことで、従来の電動式より3分の1以下の費用に抑えることができたという。

手放し運転機能

 子育て世代が安心して使える先進装備も旧型から充実させた。一部のグレードで、渋滞時に手放し運転ができる機能を搭載した。高速道路を走行し、時速は40キロ・メートル以下といった一定の条件を満たすと、運転手が前を向いている前提で手放し運転ができる。レジャー帰りの渋滞時でも疲れがたまらず、安全運転できる。

 いずれもオプションだが、駐停車時に後方の自転車の接近を感知し、運転手に注意喚起する機能がある。HVの場合、車外からスマートフォンのアプリを使って、自動で駐車や出庫ができる。駐車が苦手な人にも安心して使える。

 3世代家族を中心に、根強い人気があるミニバンは各メーカーがしのぎを削っている。ホンダの「ステップワゴン」も5月下旬に、7年ぶりの全面改良車の詳細を発表する予定となっている。「ノアヴォク」が日本を代表するミニバンとしてシェア(市場占有率)を拡大できるかが、注目される。

安全装備充実 最新版を搭載

 開発責任者のトヨタ車体の 水澗みずま 英紀・開発本部長に聞いた。

 ――改良でこだわった点は。

 「走りだけでなく、ファミリーのミニバンで大事なのは、広くて使いやすいこと。使い勝手を良くするオプションも家族層が迷うことなく購入できる価格で提供しようと、からくりの技術を使った」

 ――安全性能は。

 「安全装備『トヨタセーフティセンス』は最新版を搭載している。お客様から、もっと安全装備を充実させてほしいとの声が届いていた。渋滞時の運転支援やスマートフォンを使った自動駐車機能も、旧型の装備に比べると、一気に進化した感じがすると思う」

 ――購入層の想定は。

 「40歳代のファミリー層を狙っている。子どもが巣立ってからも、自分の趣味や両親を乗せる用途の客も少しずつ増えている」

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3004270 0 ニュース 2022/05/21 15:35:00 2022/05/16 17:05:57 2022/05/16 17:05:57 https://www.yomiuri.co.jp/media/2022/05/20220516-OYT8I50020-T.jpg?type=thumbnail

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