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パイロットにしか見えない風景を動画で…「操縦席からの景色」スタート

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「操縦席からの景色・羽田空港から釧路空港へ」はこちら
東京都心上空を飛ぶみらい。後方はスカイツリー
東京都心上空を飛ぶみらい。後方はスカイツリー

 空からのダイナミックな映像を届ける「操縦席からの景色」をスタートします。読売新聞の取材用ヘリコプター・飛行機のカメラから撮影しました。国内各地の空港を離陸・着陸する様子やパイロット目線での空からの風景を動画でお伝えします。

新聞社の航空部、整備士とパイロットが空港に

格納庫に並ぶ「シリウス」(手前)と「みらい」
格納庫に並ぶ「シリウス」(手前)と「みらい」

 羽田空港行きのモノレールに乗ると、整備場駅の手前左側に新聞社の社名が書いてある格納庫が並びます。読売新聞の格納庫には、取材用ジェット機「みらい」と、ヘリ2機が配備され、パイロット7人、整備士7人の航空部員と写真部のカメラマンが毎日交代で詰めています。

 航空部とは、災害や事件の現場から紅葉や流氷といった季節の絶景まで、空からの取材用に航空機の運航を担う部署です。始まりは戦前の1932年(昭和7年)にさかのぼります。

 取材に使う機体なので「みらい」のパイロット席後ろには「カメラハッチ」と呼ばれる開口部があり、上空で開けてカメラで撮影できる特別仕様になっています。上空を高速で飛ぶ飛行機は、機体の内と外でかなりの気圧差にさらされるため、ハッチの周囲から機体が壊れないよう頑強に補強してあります。

 撮影でハッチを開けるときには、機体の気圧差をなくしてから開けるそう。開ける時に大きな風切り音がしますが、風圧はほぼ感じません。高度が高くなり、ハッチを開けられない場合は、屈曲のない光学ガラスをはめた特別の「撮影窓」から撮影します。

上空で開けられるカメラハッチ=大石健登撮影
上空で開けられるカメラハッチ=大石健登撮影
ハッチを開けての撮影風景
ハッチを開けての撮影風景

現場にどうたどりつくか、段取りと連携が勝負

 「航空取材には、事前の準備を妥協せず、安全で円滑に行うチーム作りが欠かせません」と、2012年から勤務している鈴木浩亮・操縦士(45)。写真部から撮影したい題材と場所の依頼が来たら、天候や空域の状況を確認。目的地までの距離、燃料の搭載量や途中で飛行に制限を受ける空域かどうかなど、総合的に判断して飛ぶか飛ばないかはパイロットの判断。飛ぶと決めたら、現場にいち早くたどりつく経路や巡航高度を決め、飛行計画をインターネット経由で空港事務所へ提出。飛行計画の受理を確認して、ようやく機体に乗り込みます。

計器が並ぶコックピット。「みらい」の機長席は左、副操縦士は右に座る
計器が並ぶコックピット。「みらい」の機長席は左、副操縦士は右に座る

 飛行前には、機長と副操縦士でブリーフィングを行い、整備士やカメラマンとも情報を共有。一瞬を争う中でもクルー全員で意思疎通を図るのは、「安全にいい写真を撮るためのコミュニケーションが大事です」と鈴木操縦士。上空からよい瞬間をとらえるためには、全員が思いを一つにしないと実現しないそうです。

キリン、エビス…ユニークな名前のウェイポイント

STOUT、KIRIN、EBISU、LAGERと続くウェイポイント(赤線部分)
STOUT、KIRIN、EBISU、LAGERと続くウェイポイント(赤線部分)

 機体には、「FMS」(Flight Management System)と呼ばれるシステムが搭載され、計器飛行の場合は、「ウェイポイント(Way Point)」と呼ばれる地点をアルファベットで入力してその地点をたどって飛ぶことになります。ウェイポイントは、管制官とパイロットとの間で地点を確認するために使う符丁のようなもの。「福岡空港に行くときのキリン、エビス、ラガーとか、関西にはバース、カケフ、オカダというのもありますよ」と大谷典正・操縦士(51)。

空の景色を360度でも

格納庫の中で360度撮影できるカメラを調節する鈴木操縦士
格納庫の中で360度撮影できるカメラを調節する鈴木操縦士

 取材だけでなく、記者を現場に運んだり、訓練をしたりなど航空部がヘリや飛行機を飛ばす機会があります。そんなときに、操縦席の近くの360度撮影できるカメラから外を撮影して動画で紹介するプロジェクトが「操縦席からの景色」です。

「みらい」に乗り込む大谷操縦士
「みらい」に乗り込む大谷操縦士

 鈴木操縦士は「カメラマンが撮影する動画や写真は、横の窓から見た景色ですが、進行方向に向かって広がっている操縦席からの景色は格別」と話します。ハイスピードで空へと進んで高度を上げ、眼下に雄大な海や山が広がる。ぐんぐんと地上の空港に近づいていく迫力ある景色は、コックピットからでないと見えないからです。

 パイロットでなければコックピットには入れませんが、360度カメラからの映像は「パイロット目線に近いです」と鈴木操縦士。

 迫力ある映像をパイロットの言葉とともに随時掲載していきます。

機体概要

JA560Y 愛称「みらい」(2011年から日本テレビと共同運航)

セスナ式560型 サイテーション・アンコール
最大搭乗者数:10人
最大離陸重量:7542kg
最大運用高度:4万5000ft(1万3700m)
巡航速度:400kt(時速760km)
航続時間:3時間15分
航続距離:2470km(東京~台湾・高雄)
全長:14.9m 全幅:16.5m 全高:4.7m

JA01YP 愛称「シリウス」

シリウス
シリウス

ユーロコプター式365N3型 ドーファン
最大搭乗者数:10人
最大離陸重量:4300kg
最大運用高度:2万ft(6000m)
巡航速度:130kt(時速250km)
航続時間:3時間00分
航続距離:750km(東京~函館)
全長:13.7m 全幅(メインローター直径):11.9m
全高:3.8m

JA02YP 愛称「ヘリオス」/JA03YP 愛称「コスモス」

ユーロコプター式 EC135P2型
最大搭乗者数:7人
最大離陸重量:2835kg
最大運用高度:2万ft(6000m)
巡航速度:120kt(時速225km)
航続時間:2時間50分
航続距離:640km(東京~青森、大阪~長崎)
全長:10.2m
全幅(メインローター直径):10.2m
全高:3.5m

無断転載・複製を禁じます
1667294 0 操縦席からの景色 2020/12/01 17:21:00 2020/12/25 19:28:44 https://www.yomiuri.co.jp/media/2020/11/20201130-OYT8I50050-T.jpg?type=thumbnail

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