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操縦席からの景色【夜間飛行】東京上空、薄暮の羽田をヘリ「コスモス」で離陸

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 東京都心方面の取材のため、薄暮の羽田空港を離陸しました。夜間の離着陸では、光の向きを調整できるランディング・ライトをつけて、経路上に障害物がないか確認しながら操縦します。

 羽田空港では、ヘリコプターは出発時も到着時も昼夜を問わず、空港の西側を飛ぶことになっています。北へ向かう場合は、原則として多摩川に沿って丸子橋付近まで行き、そこから目的地へと向かいます。丸子橋は東京管制圏(※)の出入り口の目印です。

左手に東京タワー、右手に国立競技場

 日が沈むと多摩川は真っ黒な道のように見え、丸子橋へと導いてくれます。丸子橋が見えたら羽田空港の管制官を無線で呼び、東京第2特別管制区(※)の通過許可を得て北東方面に針路を向けます。

 帰りは六本木上空を通過。左手に東京タワー、右手には国立競技場が見えます。高層ビルやタワーマンションの明かりを見ると、その一つひとつの下にたくさんの人生があるんだな、と思います。きらめく東京の夜景を眼下に空を飛べる、これも報道パイロットになって良かったと思うことの一つです。

暗闇の中を進むため、夜間視力を確保

 ただ、夜間飛行と言っても夜景を見ながら飛ぶことばかりではありません。私はかつて海上をヘリコプターで飛んでいましたが、そこでは月の明かり、陸地の明かり、漁船の明かりなどが頼りでした。天気が悪く、月の明かりなどが見えない場合は、真っ暗闇に近い状況で飛ばなければならず、何度か海に吸い込まれるような錯覚に陥ったことを記憶しています。

 夜間飛行では夜間視力が極めて重要です。暗い場所で突然明るい光を見ると、しばらく視界がぼやけ、回復に時間がかかります。従って、本当に暗いところを飛ぶ時は、離陸前に暗い場所で目を慣らし、飛行中も計器の表示が判別できるギリギリのところまで暗くして夜間視力の確保に努めています。(航空部飛行課 鈴木浩亮)

※管制圏 離着陸が頻繁に行われる飛行場とその周辺で、航空機の安全のため国土交通大臣が指定した空域。空域内を飛行する場合は管制官の許可が必要。通常、飛行場の中心から半径9キロ、高さ900メートルに設定される。

※特別管制区 管制官の指示に従う「計器飛行方式」で飛ばなければならない空域。管制官の許可を得れば、操縦士の判断による「有視界飛行方式」でも飛べる。東京第2特別管制区は毎日15時~19時に設定され、東京都心上空を通過して羽田空港に到着する定期便を保護する空域設定になっている。

「操縦席からの景色」では、ヘリコプターや小型ジェット機から撮影した動画をお届けします。パイロット目線での動画をご覧ください。(読売新聞 航空部・写真部)

 

無断転載・複製を禁じます
1710760 0 操縦席からの景色 2020/12/18 17:01:00 2020/12/25 19:43:10 https://www.yomiuri.co.jp/media/2020/12/サムネイル02_コスモス羽田夜間離陸操/縦席.jpg?type=thumbnail

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