読売新聞オンライン

メニュー

ニュース

動画

写真

スポーツ

コラム・連載・解説

発言小町

漫画

教育・受験・就活

調査研究

紙面ビューアー

その他

サービス

読売新聞のメディア

購読のお申し込み

読売新聞オンラインについて

公式SNSアカウント

被災地を飛び、ヘリ「シリウス」で仙台空港に着陸

メモ入力
-最大400文字まで

完了しました

 女川・石巻での取材を終え、日本三景の一つである松島を望みながら給油地の仙台空港に向かいました。仙台空港の北には陸上自衛隊・霞目(かすみのめ)飛行場があり、複数の飛行場が管制圏を接する国内でも数少ない空域となっています。

 今回の経路はその二つの管制圏を連続して通過するため、あらかじめ仙台空港の管制塔へ、霞目管制圏を経由することを伝えてから、霞目飛行場の管制塔へ管制圏の通過許可を要求しました。

被災地を飛ぶ、あの日への思い

 経路上の若林区荒浜から名取市閖上(ゆりあげ)地区にかけては、私自身も東日本大震災発災当時に何度も取材したエリアです。建物の基礎部分だけが残り、そのほかは流されてしまった光景にすさまじい津波の威力を感じました。今、着実に復興へ向けて変わっていく風景にはいつも勇気づけられます。絆や助け合いの意識を多くの人にもたらしたのも、また震災であったのではないかと実感します。

 海沿いをさらに南下すると、閖上地区付近で霞目から仙台空港の管制機関に無線通信の周波数を移管され、RWY27への着陸許可を得ました。飛行機は通常3度の降下角で滑走路に向けて最終進入を行いますが、ヘリコプターは特性上それより少し角度のある6~8度で進入を行います。

進入角指示灯の色に注目

 滑走路の脇には飛行機が目視で角度を確認できるように進入角指示灯が設置されています。有視界飛行方式の場合、基本的に最終進入コースへのアプローチは、パイロットが目視により降下角を判断して調整します。

 ヘリコプターは空中で静止(ホバリング)できる航空機で、垂直に上下に動けますが、滑走路に進入する際には、エンジン故障などで正常時と同じ出力が確保できない場合も想定し、飛行機と同じように前進速度を保ちながら着陸します。(航空部 大谷典正)

※進入角指示灯:パイロットに適切な進入降下角度を指示するための灯器で、接地点付近の滑走路の片側(左側)または両側に設置されている。通常横一列の4灯で構成され、角度によって赤と白の色が変わる。適切な進入角では白2個赤2個の表示となるが、進入角が高くなった場合は白が増え、進入角が低くなった場合は赤が増えていく。

※有視界飛行方式:VFR(Visual Flight Rules)と呼ばれ、計器飛行方式ではない飛行のこと。パイロットが目視で地表や地上の障害物、空中のほかの飛行機などとの間隔を保ちながら航空機を操縦する。

※RWY27:RWYはランウェイ(滑走路)のこと。番号は磁方位により、10度単位で付けられる。RWY27は、原則として滑走路の磁方位が265度~274度であることを示している。

「操縦席からの景色」では、ヘリコプターや小型ジェット機から撮影した動画をお届けします。パイロット目線での動画をご覧ください。(読売新聞 航空部・写真部)
無断転載・複製を禁じます
1772989 0 操縦席からの景色 2021/01/15 17:02:00 2021/01/16 08:07:48 https://www.yomiuri.co.jp/media/2021/01/t-コスモス仙台着陸.jpg?type=thumbnail

ピックアップ

読売新聞購読申し込み

読売IDのご登録でもっと便利に

一般会員登録はこちら(無料)