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「流氷」切り裂く船の航跡、雪が輝く女満別空港へ

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 航空取材には、事件事故の現場を上空から俯瞰(ふかん)して伝える「発生もの」のほかに、「季節もの」として季節の到来を告げる風物詩の取材もあります。今回、お伝えする流氷取材も、毎年訪れる北海道の冬の風物詩。雄大な景色が楽しみな反面、冬場の降雪や凍結などで厳しい天候判断を迫られる取材でもあります。

今年の「流氷初日」は…

 例年、箱根駅伝が終わると「そろそろ流氷のシーズンだな」という思いに駆られます。観測地点沖の海面に初めて流氷が見えた日を「流氷初日」と言いますが、航空取材でよく狙うのは、紋別や網走の流氷初日。海氷速報や衛星写真、海流の予想図などを見比べながら「その日」に向けて準備を重ねます。

 地方気象台から流氷初日が発表されるといよいよ取材となりますが、今年の初日は夕方に発表されたため、翌朝に離陸することになりました。

 

 当日のオホーツク海は、部分的に雲が発生する可能性はあるもののおおむね良好の予報。羽田を計器飛行方式で出発し、強い南風に押されながら山形、岩手県宮古市、ALICE、釧路上空を経由して女満別付近で有視界飛行に切り替えて現場海域に入りました。

流氷の中を進む船を発見

 今年は紋別沖からでも知床の山々が望めるほど好天に恵まれたのですが、当日の南風で沖合に押し戻されたのか、沿岸付近に流氷が少ない印象を受けました。いつもなら流氷取材に花を添えてくれる観光砕氷船も、今回は流氷が港から離れているため運休とのこと。それでも何とか広範囲に漂う流氷を見つけて取材を始めました。

 羅臼岳を背景に点在する流氷群を取材しながらも、何かポイントになるものはないかと捜し続け、そろそろ着陸のために女満別空港へ向かおうかというタイミングで流氷に囲まれた船を発見。あの船は必ず流氷を通過するはずと判断した機長は、この機を逃してはならないと、今の取材を中断し船の方へ向かうことをカメラマンに伝えます。

 限られた時間の中で効率よく取材するのも空撮の醍醐味。われわれの飛行機が2周する間に、船は航跡を残しながら無事に流氷の中を通過しました。首尾よく取材を終えて女満別空港に向かう機内には安堵(あんど)の空気が漂っていました。(航空部飛行課・大谷典正)

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1870045 0 操縦席からの景色 2021/02/26 15:14:00 2021/02/26 15:14:00 https://www.yomiuri.co.jp/media/2021/02/20210224-OYT8I50067-T.jpg?type=thumbnail

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