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震災復興の定点取材、ジェット機「みらい」で三陸海岸を南下

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 取材用のジェット機「みらい」で、東日本大震災の定点取材のため三陸南部を飛行しました。山形支局の記者2人も搭乗したため、山形空港発着となりました。

 山形空港の滑走路01から北向きに離陸し、山形盆地をゆっくりと左旋回しました。飛んだのは4月11日、快晴で視程も良く、周囲の山々がくっきりと見えました。空港周辺を取材してから高度1万1500フィートへ上昇し北東へ、三陸を目指しました。 

凹凸あるリアス式海岸、難しい地点の特定

 読売新聞は東日本大震災後の復興の様子を記録するため、おおむね半年ごとに被災地の定点撮影を続けています。この日は、岩手県陸前高田市から宮城県石巻市まで南下しながら取材する計画でした。

 リアス式海岸として有名な三陸ですが、隆起した地形と凹凸を繰り返す海岸線は地点の特定を難しくします。目視のほかに地上の航法施設やGPSなどを参照しながら飛行するので間違えることはありませんが、上空から見ると形が似たところも多く、始めのうちは地形の習熟に苦労しました。それでも復興を見守りながら定点取材を繰り返すうち、地形の特徴をつかめるようになってきました。

奇跡の一本松、気仙沼横断橋を3方向から

 最初の取材地の岩手県陸前高田市は津波で壊滅的な被害を受け、白砂青松の景勝地だった高田松原も「奇跡の一本松」を残すのみとなりましたが、植樹により再興に取り組んでいると聞きます。まだ苗木が小さく上空からは判別が難しいため、岸辺には空き地が目立つように見えるところもありますが、着実に復興していく街の様子に必ず美しい姿を取り戻せるとの思いが膨らみます。

 宮城県気仙沼市では街の全景を3方向から撮影しました。3月に開通した気仙沼湾横断橋が復興を象徴しています。漁船の数も増えており、国内有数の港町のたたずまいを取り戻してきているように思います。新しい護岸が完成しつつあり、少し離れた防潮堤も取材しました。

広田湾上空から撮影した岩手県陸前高田市。写真下部に延びる防潮堤沿いには、高田松原の再生を目指して約4万本のクロマツが植えられている(2021年4月11日、読売機から)
広田湾上空から撮影した岩手県陸前高田市。写真下部に延びる防潮堤沿いには、高田松原の再生を目指して約4万本のクロマツが植えられている(2021年4月11日、読売機から)

南三陸町・震災復興祈念公園、石巻市の大川小

 南隣の宮城県南三陸町では、全景を撮ってから市街地を撮影しました。昨年、震災復興祈念公園が完成し、新たに整備された商業施設や住宅地も印象的です。南三陸町の撮影が終わると、高度を上げて石巻市へ向かいました。

 市街地へ向かう途中、北上川が見えてきます。震災時、河口付近は広範囲に水没し、道路や橋の断絶により孤立地区も目立ったところで、広く撮影するために高めの高度をとりました。河口から約4キロ上流には震災遺構の大川小学校があります。

冬の季節風が生む乱気流

 この日、東北地方は高気圧に覆われ、気流も安定していました。東日本大震災関連の取材は、2~3月に行うことが多いのですが、この時期は北西からの強い季節風が吹きます。この風が奥羽山脈にぶつかると気流が乱され、風下となる三陸沿岸では常に乱気流の中を飛ぶことになるのです。このため機体が大きく揺れることが多いのですが、今回は穏やかな気流の中で取材することができました。(航空部・中田浩司)

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使い方
2068743 0 操縦席からの景色 2021/05/21 16:53:00 2021/05/21 16:53:00 https://www.yomiuri.co.jp/media/2021/05/20210520-OYT8I50040-T.jpg?type=thumbnail

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