文字サイズ

    旬の魚と日本酒 ◎さかなとお酒 うぉんたな(札幌市中央区)

    新鮮魚介と銘柄50種

    • とろけるバフンウニのほか、魅力的な旬の魚介類と日本酒が待っている。「量の調整は可能なのでご相談ください」と松森さん
      とろけるバフンウニのほか、魅力的な旬の魚介類と日本酒が待っている。「量の調整は可能なのでご相談ください」と松森さん

     こんな居酒屋を待っていた! 初めて訪れた時、心の中でそう喝采を送ったのが、札幌市中央区の狸小路5丁目に今春オープンした「さかなとお酒 うぉんたな」だ。

     まず、コンセプトがいい。「おいしいものを少しずつ多種類、手ごろな価格で楽しんでもらいたいと思っています」と店主の松森拓さん(42)は説明する。例えば、夏が旬の日本海産塩水ウニの刺し身、それも小鉢にこんもりとバフンウニが盛られて、680円という価格に驚く。刺し身盛り合わせに至っては、5品で1200円である。

     単に手ごろなだけではない。魚の質がいいのだ。北海道産はもちろん、毎日夕方に直送される九州産の新鮮な魚介類がそろい、刺し身に焼き魚、煮付けで提供している。特に九州産はハタ、メジナ、クロダイといった、珍しい白身魚が楽しみだ。「九州の魚は白身が中心ですが、味わい深いものが多いのが特徴です」

     一品料理は、数こそ多くはないが、滝川産の合鴨あいがもの焼き鳥、北海道産の馬刺しなど、地の食材を生かした少数精鋭の料理が脇を固める。締めに人気という十割そばは、手打ちの細切り。辛めのつゆで手繰れば、北海道産のそば粉がふわりと香る。

     もう一つの看板である日本酒は、常時50種類は下らないというラインアップが魅力的だ。飲み切りなので、同じ銘柄がいつもあるわけではないが、「而今じこん」「鍋島」「十四代」「天穏」「田酒」「竹雀」など、人気の銘柄から通好みの蔵まで、純米や純米吟醸を好む人なら、嬉々ききとなる品ぞろえである。

     しかも、この50種類を飲み放題120分2500円という定額で楽しめる、安心感とお得感がうれしい。「お客さまにこの価格で本当に大丈夫? と聞かれることが多いんです」と笑顔を見せる松森さん。その心配は至極もっともである。

     昼前に開店し、深夜0時まで通しで営業しているのもあっぱれだ。昼酒を酌み交わす人、待ち合わせや帰宅前のちょい飲み、ちょい食べにと、幅広いシーンで利用できるのもいい。

     エレベーターを降りると、すぐに店内という仕様。カウンター席のほか、個室にもなるテーブル席を用意している。

     木のぬくもりとともに、繁盛店ならではの活気もまた心地よく感じる。

     (文・小西由稀 写真・岩浪睦)

    【住 所】 札幌市中央区南3西5、F・DRESS五番街ビル7階 (電)011・215・0567

    【営業時間】 午前11時~午前0時(オーダーストップは1時間前、ランチは午後3時まで)

    【主なメニュー】 刺し身単品は420~650円、刺し身盛り合わせは1200円から、本日の焼き魚は500円、滝川産合鴨の焼き鳥は280円、手打ちそばは500円

    ※メニュー、価格などは変更されている場合があります。

    2017年07月27日 Copyright © The Yomiuri Shimbun
    おすすめ