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    サッポロッピー ◎mayu繭/まゆまゆ(札幌市中央区)

    新商品 ご当地炭酸飲料

    • 自家製パンを使った日替わりのお通しと「サッポロッピー」(黄・赤)。ボトル1本で2杯分が楽しめる
      自家製パンを使った日替わりのお通しと「サッポロッピー」(黄・赤)。ボトル1本で2杯分が楽しめる

     札幌市中央区狸小路の、アーケードのない西の果てに位置する西10丁目は、札幌の中でも昭和の香りが色濃く残る。この界隈かいわいで、年季の入った老舗の焼き鳥店に両脇を挟まれ、ちょっと異色の存在感を放っているのが、赤い看板を掲げる「mayuまゆまゆ」だ。

     店のスタイルは、レストランでもカフェでもない。道産小麦の「はるゆたかブレンド」と白神こだま酵母を使って焼き上げる自家製パンや、黒板メニューの総菜をつまみにして、常連客それぞれが好きなお酒を自由に楽しむ。“酒場”と呼ぶのが、一番しっくりくるかもしれない。

     メニューは日替わりで、一人で切り盛りする店主の繭さんのひらめきと、その時々の食材で決まる。この日は「ホッキサラダ」や「マグロとアボカドのたるたる」などの前菜に、「ハムカツ」「サキイカ揚げ」といった酒肴しゅこう、好みのソースと具を組み合わせてアレンジしてくれる「パスタ」など。ノンジャンルだが、どれもお酒が進みそう。

     アルコール類も幅広くそろうが、ここでぜひ味わってほしいのが、今年6月に誕生した札幌発のご当地炭酸飲料「サッポロッピー」だ。実はこれ、繭さんと常連客や有志の応援団がクラウドファンディングで支援を募り、紆余うよ曲折しながら製造までこぎつけたものだ。

     「2年前に開店10周年を迎えた時から何か新しいことに挑戦したいと思って。もともと『サッポロッピー』は、お客さんとの言葉遊びが発端ですが、みなさんのお陰でせっかく実現できたのだから“札幌の新しい味”としてしっかり根付かせていきたい」と繭さん。

     低カロリー、低糖質、プリン体ゼロというヘルシーさが魅力で、ジョッキにたっぷりの氷と焼酎やウイスキー、ウォッカなど好みのお酒を適量入れ、これを注いで味わう。「うちでは糖蜜、トウモロコシが原料のサッポロ焼酎で割るのが好評ですよ」

     きめ細かい泡が盛り上がり、見た目はビールのようだが、ほのかな苦味とレモンの酸味が爽やかに香る新感覚の味わいは、似て非なるもの。中性脂肪やプリン体が気になり、ビールを控えている人には、格好の救世主になりそうだ。

     今後は市内の飲食店でも味わえる予定とか。狸小路の小さな酒場から生まれた夢に、札幌人としてエールを送りたい。

    (文・葛西麻衣子 写真・藤倉孝幸)

    【住 所】 札幌市中央区南2西10の1000の8 (電)011・219・1557

    【営業時間】 午後6~11時、7~10月の土曜は午前11時30分~午後11時。定休日は日曜と祝日

    【主なメニュー】 本日のおすすめから、自家製ピクルス350円、ハムカツ480円、サキイカ揚げ430円、ホッキサラダ250円、マグロとアボカドのたるたる430円、パスタは1000円から。サッポロッピー(黄・赤)は500円(焼酎またはウイスキーを含む)、お通し400円

    ※メニュー、価格などは変更されている場合があります。

    2017年08月03日 Copyright © The Yomiuri Shimbun
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