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    丸鶏半身焼 ◎トリタベルカ(札幌市中央区)

    炭火で丁寧に 脂じわり

    • マッシュポテトを敷きつめた上に載る「丸鶏半身焼」(手前)と「10種野菜のザクザクサラダ」
      マッシュポテトを敷きつめた上に載る「丸鶏半身焼」(手前)と「10種野菜のザクザクサラダ」

     数ある焼き鳥メニューの中でも、炭火でじっくり焼かれた鶏皮のカリッとした歯応えとうまみに目がない。昨年10月オープンの「M’sビルヂング」地下の「トリタベルカ」も、その旨さを堪能できる鶏料理専門店だ。

     函館市育ちの代表・本間譲さん(34)と稚内市生まれの店長・坂田睦さん(34)が、コンビを組んで開店。もともと飲食店を通じて友人になった2人なので、厨房ちゅうぼうでも接客でも、「あ・うん」の呼吸で仕事をこなす。

     まず味わいたいのが、一番人気の「丸鶏半身焼」。ひと口大に切り分けて皿に盛られるが、どの部位を手にしても焼き色の美しい皮が楽しめる。ソースは、山椒さんしょう味とハニーマスタードの2種類を用意。外側はカリカリ、肉汁がにじみ出る内側の肉はしっとりしていて、みしめれば脂の旨みまで満喫できる。

     その旨さの秘訣ひけつは、「前もってオーブンで1時間ほど火入れしておき、注文が入ってから炭火で15分ほど丁寧に焼き上げます」と坂田店長。仕上がりまで時間はかかるが、オリジナルな「砂肝の醤油しょうゆ漬け」や「ふわふわキンカンの鶏モツ煮」などをさかなに、飲みながら待つとイイ。

     アルコール類は、生ビールやワインに加え、純米酒を中心に全国各地の地酒を常備し、それをワイングラスで提供。女性向けには、ブロッコリーやパプリカなど10種類の野菜が彩りよく入る「10種野菜のザクザクサラダ」もあり、ヘルシー志向派も満足できる。

     コンクリート打ちっ放しに漆喰しっくいの白壁が基本の店内は、天井に炭のオブジェが飾られるなど実にモダン。ユニークなのは、入り口横にあるミニ棚が、トイレの入り口になっていること。とてもわかりにくいが、代表の本間さんは「女性がトイレに入るのを気づかれない造りにしてみました」と話す。ここは焼き鳥店ではないが、鶏料理をメインにした店で洋風は珍しい。店名を含めて、これまでの概念を覆す斬新さに若さが感じられる。

     ところで、南3西7の西向きに立つこの「M’sビルヂング」と狸小路7丁目の飲食店ビル「タヌキスクエア」は通路でつながっていて、通り抜けできることを知っているだろうか?

     まるで迷路のように曲がりくねっている廊下を、勇気を出して進むと、いつの間にかタヌキスクエア1階に辿たどりつく。都市の路地裏好きは、ぜひ試してみて。

    (文・和田由美 写真・藤倉孝幸)

    【住 所】 札幌市中央区南3西7 M’sビルヂング地下1階 (電)011・251・0826

    【営業時間】 午後5時~午前1時(ラストオーダーは午前0時、日曜は午後11時)。月曜休

    【主なメニュー】 丸鶏半身焼1280円、砂肝の醤油漬け480円、ふわふわキンカンの鶏モツ煮480円、10種野菜のザクザクサラダ980円、生ビール(サッポロクラシック)500円、純米酒(120ミリ・リットル)はオール680円、グラスワインは白・赤が600円から(税別)

    ※メニュー、価格などは変更されている場合がございます。

    2017年08月17日 Copyright © The Yomiuri Shimbun
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