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    ジャージー牛の手づくりぎょうざ ◎もっきりバル(札幌市中央区)

    皮パリッあふれる香り

    • パリッと香ばしく焼き上げる「手づくりぎょうざ」と、升までなみなみと注がれる「もっきりワイン」
      パリッと香ばしく焼き上げる「手づくりぎょうざ」と、升までなみなみと注がれる「もっきりワイン」

     升の中に入ったコップにとくとくと注がれた酒があふれ、升にもなみなみと注がれる。日本酒党なら、塩辛でクイッといきたいところだが、注がれるのは実はワインだ。

     札幌市中央区狸小路7丁目近くの雑居ビルに構える「もっきりバル」は、“盛り切りスタイル”で気軽にワインが楽しめる大衆バル。

     「ソムリエがしっかり指南してくれるバー、料理とのマリアージュを楽しむレストラン……。ワインはいろんなスタイルで味わえますが、うちの場合は大衆酒場。きっちりではなく、ざっくばらんに盛り上がってほしいですね」とオーナーの緒方雄冬さん。

     グラスワインならぬ「もっきりワイン」は、緒方さんがあれこれ試飲し、「安くてうまい」というお値打ち品をその都度セレクトする。赤、白、ロゼ、スパークリングの4種類があり、どれもグラス2杯分をたっぷりと注いでくれるのがうれしい。

     これに合わせて注文したいのが、軽くつまめる20品ほどの洋風小鉢。400~600円(税別)と手頃な価格帯で、和や中華のエッセンスを織り込みながらも、着地点は「ワインに合うアテ」と緒方さん。

     白だしに漬けてキリリと冷やした「ダシトマト」、低温調理でしっとりとした食感に仕上げる「牛ハツ」や「牛たん」、アンチョビとマスタードを利かせた「洋風ポテトサラダ」など、どれも酒好きに向けた一ひねりが、もうひと口のワインを誘う。

     なかでも、常連客に人気が高いのは、新得町の牧場から直接仕入れているという、トムラウシ産ジャージー牛の赤身を使った「手づくりぎょうざ」だ。赤身のき肉にエシャロットやタケノコを合わせ、隠し味に赤ワインやゴマ油を使用。粗挽きコショウをかけて味わうと、きつね色の皮は香ばしく、“肉々しい”具はみしめるごとに牛肉の香りとうま味がジュワッとあふれる。

     また、このジャージー牛を使ったローストビーフやステーキ、オリジナルフランク、それをトッピングした道産小麦の自家製生地ピッツァなども見逃せない。

     この秋には、数種類の牛モツを黒ゴマたっぷりの特製スープで味わう「黒モツ鍋」も登場予定とか。

    “大衆酒場”というキーワードで結びつければ、ワインと料理の楽しみ方は、無限に広がりそうだ。

    (文・葛西麻衣子 写真・藤倉孝幸)

    【住 所】 札幌市中央区南3西7の7の28 M’sビルヂング1階 (電)011・215・1303

    【営業時間】 午後5時~午前0時(金、土曜は午前1時まで)ラストオーダーは各1時間前 定休日は火曜(祝前日は営業、翌日休)

    【主なメニュー】 牛ハツ、ダシトマト各400円、牛たん、かりかりベーコン洋風ポテトサラダ、手づくりぎょうざ各500円、もっきりワインの赤、白、ロゼ各420円、スパークリング520円など(各税別)

    ※メニュー、価格などは変更されている場合があります。

    2017年09月28日 Copyright © The Yomiuri Shimbun
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