文字サイズ

    蟹クリームドリア ◎ニュー三幸 さっぽろテレビ塔店(札幌市中央区)

    熱々チーズとろり

    • ひょっこりのっかったカニツメがユーモラスな「蟹クリームドリア」
      ひょっこりのっかったカニツメがユーモラスな「蟹クリームドリア」

     初雪の季節が近づいてきたせいか、冷え込む日が多くなってきた今日この頃。本格的な寒さにはだ間があるが、少し身体からだの温かくなるものが食べたいもの。

     そんな時に覚えておきたいのが、さっぽろテレビ塔3階にあるレストラン「ニュー三幸」。大通公園を見下ろすガラス張りの大きな窓から、四季の移ろいを眺めつつ、ゆったりと洋食を楽しめる。

     オムライスやハンバーグなど、数ある定番メニューの中でもおススメは、熱々で運ばれてくる「かにクリームドリア」(ランチはサラダ付き、プラス100円でソフトドリンクも)だ。

     スプーンでサクッと焼き上がった表面のホワイトソースをすくうと、中から赤いケチャップライスが顔を出し、緑のグリーンピースも彩りを添える。昭和生まれの洋食好きなら、懐かしさがこみ上げてくるはず。期待に胸躍らせて口に運ぶと、とろけたチーズがのるホワイトソースとズワイガニ、ケチャップライスが、混然一体となってうまさのハーモニーを醸し出す。「熱い、オイシイ、熱い、オイシイ」を繰り返すうち、瞬く間に皿は空っぽに……。

     そもそもここは、小樽で1954年に創業した老舗「ニュー三幸」の支店。店長の鈴木二郎さん(37)は「創業者は前村キクで、当時から一番の人気メニューはビーフシチューだったと聞いています」という。

     時代は変わっても創業時の味は受け継がれ、これは今も根強い人気を誇る。また、隠れた人気が「海鮮あんかけ焼そば」というのも、あんかけ焼きそばがご当地グルメの小樽に本店がある洋食屋ならではだ。

     それにしても、大通公園を一望する窓側席の見晴らしは抜群。なにしろ「さっぽろテレビ塔」の1階から3階までは階段が109段あり、なんとビル建築の約6階分に匹敵するから眺めが素晴らしいのだ。緑豊かな大通公園は青々と茂る夏も魅力だけれど、「個人的には、紅葉の秋の風景が一番好きです」と鈴木さん。

     また、夜景を眺めながらしゃっこい生ビールを片手に、鉄皿にのったナポリタンや道産牛のステーキを食べるのも良く、仕事帰りにおなかを満たすには穴場の洋食屋なのである。

     ちなみに、東京タワーと違ってさっぽろテレビ塔は、3階まで上るのは無料。札幌っ子なら、知っておいて損はないだろう。

    (文・和田由美 写真・藤倉孝幸)

    【住 所】 札幌市中央区大通西1丁目、さっぽろテレビ塔3階 (電)011・252・1800

    【営業時間】 午前11時30分~午後9時30分(ランチタイムは午後4時まで)。不定休(さっぽろテレビ塔の休業に準じる)

    【主なメニュー】蟹クリームドリア1380円、黒毛和牛のビーフシチュー1950円、海鮮あんかけ焼そば1280円、炭焼きベーコンと小海老のナポリタン1180円、生ビール650円(サッポロクラシック)瓶ビール680円(サッポロラガー)

    ※メニュー、価格などは変更されている場合があります。

    2017年10月12日 Copyright © The Yomiuri Shimbun
    おすすめ
    朝活