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    本日の島めぐり定食 ◎離島キッチン札幌店(札幌市北区)

    北から南へ 箸と旅

    • 昼の一番人気「本日の島めぐり定食」。このほか伊豆大島のサバ竜田丼や宮古牛のハンバーグ定食も用意
      昼の一番人気「本日の島めぐり定食」。このほか伊豆大島のサバ竜田丼や宮古牛のハンバーグ定食も用意

     418島。これは人が住んでいる日本の離島の数だという。一説には311島という数字もあるが、いずれにせよ、その数の多さに驚く。そんな離島の食材を食事で、さらに買い物で楽しめるのが、ここ「離島キッチン札幌店」だ。

     東京や南の拠点・福岡に次いで全国で3番目、北の拠点として昨年9月に、地下鉄北12条駅の近くにオープンした。

     札幌店では、飲食と物販を合わせ、40島から160種類ものアイテムを仕入れているという。まさに“離島のアンテナショップ”という位置づけだ。

     「それぞれの島に良いものがありますが、流通面で課題が多い。島同士が手をつなぎ、食はもちろん、文化や歴史など、島の魅力を発信する空間に育てていきたいと思っています」。ディレクターの大関太一さん(27)は説明する。

     大関さん自身、札幌店を運営する「NPO法人 利尻ふる里・島づくりセンター」に所属し、スタッフの中には利尻島の出身者もいるので「島の魅力をより深く伝えられたら」と話す。

     昼は「本日の島めぐり定食」がお薦めだ。内容はその日によって異なるが、10種類前後がお盆の上に並ぶ。奥尻島のふっくりんこ、焼尻島のがらめ昆布のみそ汁、広島県・倉橋島のカキフライ、長崎県・福江島産アジのすり身の煮物、お茶は山口県・祝島のびわ茶と、北から南まで、お皿の上で島めぐりをできるのが何とも楽しい。

     夜は居酒屋スタイルに。島の素材を直球で味わえる一品もあれば、島に伝わる食べ方を紹介した料理、北と南の食材を組み合わせた料理まで実にさまざまだ。「北海道は魚介類が中心ですが、南の方では肉、果物、暖かい時期には野菜も取れるので、幅広いメニューを楽しめると思います」

     また、ビールに焼酎、日本酒など、酒類も当然、離島産。島外では入手しにくいものが多く、こちらも貴重な一杯と出合えそうだ。

     店舗は大正15年(1926年)築の石蔵を改装したもので、広々とした空間が心地よい。食べて飲んで買って、島めぐりを楽しんではいかが。

    (文・小西由稀 写真・山本顕史)

    【住  所】 札幌市北区北11西1の1の25 (電)011・374・7233

    【営業時間】 午前11時30分~午後2時(オーダーストップ)、午後6時~9時(同)。月曜と毎月最終日は休み(月曜が祝日の場合は営業し、翌日休み)

    【主なメニュー】昼の本日の島めぐり定食1000円、夜の礼文島のぬかホッケ生ハム風680円、利尻島のうにぎり1380円、奥尻島の特別純米・奥尻980円

    ※メニュー、価格などは変更されている場合があります。

    2018年01月11日 Copyright © The Yomiuri Shimbun
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