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    マルゲリータEX ◎ミーテカフェ(札幌市豊平区)

    厚めのナポリ風ペロリ

    • 石窯焼きならではのふっくら感が食欲をそそる「マルゲリータEX」
      石窯焼きならではのふっくら感が食欲をそそる「マルゲリータEX」

     昨年6月開店のピザ&コーヒー「ミーテカフェ」は、築45年の一軒家をリノベーションした当世流行の隠れ家カフェだ。雪に埋もれる入り口を通り抜けて店内へ進むと、はりや柱がむき出しの天井やブルーグレーの漆喰しっくい風の壁が、心地よい雰囲気を醸し出している。

     オーナーシェフの荒木ひろしさん(33)は、長崎出身。東京の大学を卒業後、ピザ専門店で修業した腕を生かし、友人の建築デザイナーと二人三脚でオープンさせた。

     「自由に改築していいと言われたのですが、長らく空き家だったのでホコリを払うのが大変でした」と荒木さん。その甲斐かいあって、しんしんと雪降る中、熱々のピザを頬張りながら、のんびりと過ごせる快適な空間に生まれ変わっている。

     口コミで名物になりつつある看板メニューのピザは、発祥の地といわれるナポリ風。縁も含めて生地に厚みがあり、モッチリとした食感が特徴だ。生地は道産小麦はるゆたかと石臼き全粒粉をブレンドして手ごねし、イタリア産天然酵母で発酵させている。

     「夏と冬では生地の状態が違うので、窯に入れる直前に焼く温度や時間を調整します」と荒木さん。オーダーを受けてから1枚ずつ石窯で焼くため、テーブルに到着するまで時間がかかるのはやむを得ない。

     定番のマルゲリータやアンチョビタマゴなど各種あるが、なかでも一番人気は「マルゲリータEX」。イタリア出身のチーズ職人が白石区で営む工房「ファットリア・ビオ北海道」で作られたモッツァレラチーズに、バジルやトマトソースを使ったオリジナルだ。

     ふんわりと仕上がった生地は食べ応えがあるものの、軽やかな味わいのモッツァレラのうまみに食欲をかき立てられるせいか、1枚ペロリと食べられる。最近は生地の薄いカリカリに焼き上げたローマ風ピザにはまっていたが、ナポリ風もいいなあと再認識させられた。

     大きめのコーヒーカップになみなみと出す「ミーテブレンド」は、苦味と酸味のバランスが良いブラジル産の中り豆を使い、これもなかなかの旨さ。ランチタイムはプラス200円で飲める。

     窓からは豊園小学校のグラウンドが見え、雪のない季節は子供たちのはしゃぎ声が聞こえるという。しかし今は、寂しいほどの静けさに包まれている。が、これはこれで隠れ家らしく、魅力的なのである。

    (文・和田由美 撮影・藤倉孝幸)

    【住 所】札幌市豊平区美園2の4(電)090・4347・2779

    【営業時間】午前11時(ピザは11時30分)から午後2時まで、午後6時から午後9時まで(ピザのラストオーダーは午後8時30分)。不定休

    【主なメニュー】マルゲリータEXは1500円、「メタフォルマッジョ~有機ハチミツと~」は1500円、アンチョビタマゴ1500円、ミーテブレンド400円、グラスワイン(赤・白)500円、ハートランドビール700円

    ※メニュー、価格などは変更されている場合があります。

    2018年02月15日 Copyright © The Yomiuri Shimbun
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