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    札幌スパイスカレー ◎黒岩●哩飯店(札幌市中央区)    ※●は「口へん」に「加」

    鮮烈な香りチキン添え

    • ルーカレーとは一線を画す「スパイスカレー」。たっぷり散らしたカスリメティが一層香りを引き立てる
      ルーカレーとは一線を画す「スパイスカレー」。たっぷり散らしたカスリメティが一層香りを引き立てる

     近頃、札幌ではスープカレーに続き、「スパイスカレー」という新ジャンルのご当地カレーが、じわじわと人気を集めている。

     その火付け役は中央区大通西8丁目に構える「黒岩●哩飯店」。「札幌スパイスカレー」の名付け親でもある店主の黒岩孝康さん(47)は、もともとスープカレー店を営んでいたが、「新風を吹き込みたい」と一念発起し、スープカレーブームの中、ルーカレーを主軸とした同店を開いた。※●は「口へん」に「加」

     「札幌ではスープカレーが根付いているためか、その他のジャンルは“ルーカレー”と一くくりにされる傾向がある。そこにずっと違和感があって」と黒岩さん。数年前に大阪を訪れた時、スパイス感を際立たせた「スパイスカレー」というものが、ルーカレーとは別のジャンルとして確立しているのを知り、「これだ!」と開眼。さっそくメニュー開発に取り組み、「札幌スパイスカレー」と銘打った。

     8時間ほどかけて仕上げるスパイスカレーのベースは、ホールスパイスをいため、香り付けした油で、大量のタマネギをあめ色になるまでじっくりいためる作業からスタート。これにトマトピューレ、ヨーグルトを加え、和風だしやチキンスープを合わせ、数種類のスパイスを独自に配合した特製マサラを投入する。仕上げに毎朝ホールからひくスパイスを加えることで、さらに鮮烈な香りが引き立つという。

     「スパイスカレー」は、この香り豊かなルーに、香ばしく焼き上げたチキンレッグを添え、カスリメティ(フェヌグリークの葉)というリーフをたっぷり散らして仕上げる。

     運ばれてきた瞬間、ふわりとスパイスの香りが立ち上り、口に含むと、幾層にも重なり合った香りの波が次々に押し寄せてくる。タマネギの甘味、チキンのうま味はもちろん、カルダモンを利かせた清涼感のあるスパイス遣いも秀逸だ。

     そのほか、甘味のある「和豚もちぶた」をサクッと揚げた「カツカレー」や、辛さと甘さが調和した真っ黒いルーの「黒辛カレー」なども人気が高い。

     昨年、黒岩さんは「札幌スパイスカレー」を提唱する同志と共に「カイエン隊」を結成。コラボイベントなども開催している。

     札幌発の新名物、カレー好きとして目が離せない。

    (文・葛西麻衣子 写真・藤倉孝幸)

    【住 所】札幌市中央区大通西8丁目2の39 北大通ビル地下1階(電)011・596・9987

    【営業時間】午前11時~午後6時30分(オーダーストップ)※売り切れ次第終了。日曜、祝日休み

    【主なメニュー】スパイスカレー890円、黒辛カレー750円、レギュラーカレー680円、野菜カレー870円、カツカレー、エビフライカレー各890円、ハンバーグカレー950円など

    ※メニュー、価格などは変更されている場合があります。

    2018年03月01日 Copyright © The Yomiuri Shimbun
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