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    はづき定食 ◎料理家はづき(札幌市中央区)

    板前料理で本格ランチ

    • 日替わりでおかずが異なり、野菜がたっぷりの「はづき定食」
      日替わりでおかずが異なり、野菜がたっぷりの「はづき定食」

     最近、ランチ時にきちんとした和定食を出す店が、めっきり減ってしまったように思う。炊き立てのご飯とみそ汁に惣菜そうざいなどがつく、正統派の定食をしっかり味わいたい人に教えたいのが、料理家「はづき」だ。

     夜は本格的な板前料理を出す店だけあって、ランチタイムに日替わりで食べられる「はづき定食」のレベルの高さは特筆もの。

     例えばこの日のおかずは、自家製の空揚げ粉を使うスパイシーチキンをメインに、タコ刺し、切り干し大根の煮物、ミニサラダ、漬物という組み合わせ。とりわけ珍しいものはないが、ギリギリに精米する道産「ゆめぴりか」を使う炊き立てふっくらご飯と、ダシの利いた熱々の布海苔ふのり入りみそ汁だけで、幸せな気分になってしまう。

     スパイシーチキンは、7割ほど揚げ焼きしておき、オーダーが入り次第フライパンでじっくり焼き上げているそう。そのため、油っぽさが少なく、とても食べやすい。薄く味つけした切り干し大根のうまさも格別だが、レタスやキャベツ、トマトなど野菜が幾種類も入ったミニサラダの特製ドレッシングの味も絶品である。

     札幌出身のオーナー店主・木下英実さん(58)は高校卒業後、横浜の寿司すし店を皮切りに仙台の割烹かっぽう料理店で17年修業を重ねた。そして37歳の時に、札幌で独立して名店「きんき」を開く。3軒目となるこの店は、ソシアル桂和ビル(南5西5)で2009年に開店し、2年後に現在地へ移転している。

     接客を担当する妻の小百合さんは、「特製ドレッシングの評判があまりに良いので、常連さんの勧めもあって店で販売しています」と話す。カウンター前に、「板さんの万能ドレッシング」(600円)の名で置かれているのが、それだ。

     今年で板前生活41年目を迎える木下さんは「会席料理はもとより、鍋料理もすっぽん、あんこう、ふぐ、きんきなど、ほとんどの注文に応じられます」と余裕しゃくしゃく。

     店内はカウンター6席に、掘りごたつの個室(約10人)と座敷(8人)が用意され、夜は旬の食材を使った「料理長おまかせ会席」がじっくり味わえるはず。

     ランチタイムのメニューも豊富だが、お替わり無料のご飯がそもそも大盛りなので、女性は最初から「少なめに」と頼む人が多いそうだ。お気をつけあれ。

    (文・和田由美 撮影・藤倉孝幸)

    【住 所】札幌市中央区南3条西5丁目、三条美松ビル地下1階 (電)011・211・6771

    【営業時間】午前11時30分~午後2時、午後5時30分~同11時。第1・第3日曜、祝日は休み(予約があれば営業)

    【主なメニュー】◇ランチ/はづき定食880円、焼き魚定食880円、うま辛カレー700円、はづき膳(要予約)2500円◇夜の部/料理長おまかせ会席(6品・要予約)5000円~、酒肴しゅこう600円~、酒1合500円~、生ビール600円

    ※メニュー、価格などは変更されている場合があります。

    2018年03月15日 Copyright © The Yomiuri Shimbun
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