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    自家製焼き餃子 ◎ダイニングバー綱(札幌市北区)

    下味十分 タレいらず

    • 1個から頼める「自家製焼き餃子」と「大きいエビのクリーミーマヨ」。春巻きや空揚げも1個から対応している
      1個から頼める「自家製焼き餃子」と「大きいエビのクリーミーマヨ」。春巻きや空揚げも1個から対応している

     札幌の食の流行や傾向を見ていると、じわじわと来ているジャンルがある。それは、“夜中華”と“夜餃子ギョーザ”の店である。定食主体の街場の中華とは異なり、飲みながらひとりで楽しめる中国料理店や、餃子を自慢にする酒場が数年前から増えているのだ。

     昨年4月にオープンした「ダイニングバー綱」も夜中華の一軒。中国料理店とはわかりにくい店名に加え、JR札幌駅北口エリアにある隠れ家的立地にもかかわらず、女性ひとり客の支持を大いに得ている。

     その理由の一つは、1個からオーダーできる「自家製焼き餃子」にある。餃子は5個前後で1人前のお店が多いが、あれこれ食べたい時には躊躇ちゅうちょしてしまうボリュームだ。好きな個数を気兼ねなく頼めるのがうれしい。

     ジューシーな餃子は大ぶりだが、野菜の割合が多めなのでペロリと入る。「実際には2個以上オーダーするお客さんが多いです」と、店主の渡辺幹夫さん(49)。しょうゆベースの下味がついているので、ラー油のみ垂らし、ほお張るのがおすすめだ。

     「大きいエビのクリーミーマヨ」も、1個から提供している人気メニュー。「1個から?」と疑問に思うが、ソースが絡みやすいよう丸まったエビの大きさに驚いた。赤ちゃんのこぶしくらいはあるだろうか。無糖練乳とハチミツでコクと甘味を加えたエビマヨは、1個でも十分な満足感がある。

     お酒はビールのほか、焼酎やワイン、スパークリングワインもそろう。メニューの種類は多くないが、小皿サイズの前菜は酒肴しゅこうにぴったりなものが多く、メインは中華の定番が並ぶ。

     おなかに余裕があれば、締めは「フカヒレのあんかけチャーハン」はいかがだろう。長く東京の中国料理店、特に広東料理の専門店で腕を磨いてきた渡辺さんの自慢の一品だ。

     広東料理といえば、「自家製XOジャン」もおすすめしたい。本来は調味料だが、干し貝柱や干しエビ、金華ハムなど具だくさんな内容なので、お酒のお供に注文する人が多いという。評判のあまり、持ち帰り用まで登場した。

     シックな色合いでまとめた店内は、カウンター主体の小さな空間。事前に席の予約をするのが安心だ。

    (文・小西由稀 写真・山本顕史)

    【住 所】 札幌市北区北8西3、畠山ビル1階(東向き)(電)011・776・6645

    【営業時間】 午後5~11時(オーダーストップ)。日曜、祝日休み。

    【主なメニュー】 ◇自家製焼き餃子1個150円◇大きいエビのクリーミーマヨ1個450円◇フカヒレのあんかけチャーハン1200円◇自家製XO醤1皿250円◇同持ち帰り用850円◇生ビール600円

    ※メニュー、価格などは変更されている場合があります。

    2018年05月31日 Copyright © The Yomiuri Shimbun
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