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    蕎麦屋のもつ鍋 ◎ぐい呑みのいしはら(札幌市中央区)

    軟らかモツ 出汁で深み

    • 真夏にこそ食べて元気を出したい熱々の「蕎麦屋のもつ鍋」(手前)と薬膳蕎麦の「もり」
      真夏にこそ食べて元気を出したい熱々の「蕎麦屋のもつ鍋」(手前)と薬膳蕎麦の「もり」

     仕事帰りに一杯、あるいは軽く空腹を満たしたい時に覚えておきたいのが、札幌市の地下鉄大通駅直結、昭和ビル地下にある「ぐいみのいしはら」である。

     常時、生ビールの中ジョッキ250円、ハイボール200円の低価格も魅力だが、気の利いた酒肴しゅこうの種類が豊富で、締めに道産のダッタン粉を使う薬膳蕎麦そばを食べられるのが良い。

     店主の石原正也さん(45)は、食べることが根っから大好き。長年の食べ歩きを経て2013年、大通西15丁目に念願のそば居酒屋「いしはら」を開店した。現在地へ移転したのは、昨年10月のことである。

     そんな彼が、「暑い時に熱いものを食べると、もっと元気が出るんですよ」とイチオシの一品が、道産牛モツと野菜をそばの出汁だしで煮込む「蕎麦屋のもつ鍋」。まるでマシュマロのように真っ白なここの道産牛モツは、食べてみるとプリッとした歯応えを持ちながら口中でとろけそうなほど甘く軟らかい。ひと口、またひと口と食が進み、ついつい酒まで進んでしまうから困ったものだ。

     出汁の深い味わいが後から追いかけて来るので、これに“暑気払い”の燗酒かんざけを組み合わせてもイケる。夏バテ気味のサラリーマン諸氏は、ぜひお試しを。

     それにしても、一番人気の蕎麦屋の出汁巻き玉子から、Tボーンステーキなどの炭火焼き、チーズ入りハムカツやメンチカツなどの揚げ物、刺し身や天ぷらなど、ここの品書きは実にレパートリーが広い。食べ歩きで培った石原さんの本領が、発揮されているということだろうか。

     日本酒も「二世古」(倶知安)や「凌駕」(新潟)の特別純米をはじめ、「瀧自慢」(三重)の吟醸など各種そろう。また、熱燗専用に甘口の「ふもと井」(山形)と辛口の「黒とんぼ」(神奈川)の純米2種類を用意していることも、通にはたまらない。

     店内は、コンクリートの壁に2羽の鳥のオブジェがあしらわれ、オシャレなテーブルと椅子など「ぐい呑み」を標榜ひょうぼうする店にしてはモダンな造り。カウンター5席に4人掛け七つ、個室など併せて43席あり、最大50人まで宴会可。

     コース料理は3500円(8品、飲み放題付き、4人以上、要予約)からあり、料理の内容が充実しているので、きっと女性客も満足できるはずだ。

    (文・和田由美 撮影・藤倉孝幸)

    【住  所】 札幌市中央区大通西5、昭和ビル地下1階 (電)011・233・0008

    【営業時間】 午後5時30分~11時(ラストオーダー午後10時15分)。日曜・祝日休み。

    【主なメニュー】 ◇蕎麦屋のもつ鍋899円◇蕎麦屋の出汁巻き玉子620円◇薬膳蕎麦もり・かけ各700円◇チーズ入りハムカツ530円◇本日の3種盛り780円◇日本酒550円~◇お通し代350円

    ※メニュー、価格などは変更されている場合があります。

    2018年07月19日 Copyright © The Yomiuri Shimbun
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