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    道産小麦とユリ根の 手打ちパスタ ◎caffe&trattoria ORZO(カフェ&トラットリア オルゾ) (札幌市中央区)

    麦香る麺に冬の恵み

    • ディナーで味わえる「占冠・伊達農園のユリ根、ズワイガニ、ホタテのパスタ」。残ったソースは道産小麦のパン(別途100円)につけて楽しみたい
      ディナーで味わえる「占冠・伊達農園のユリ根、ズワイガニ、ホタテのパスタ」。残ったソースは道産小麦のパン(別途100円)につけて楽しみたい

     札幌・裏参道エリアに今秋、手打ちパスタと温かな雰囲気が魅力のお店「カフェ&トラットリア オルゾ」がオープンした。

     「北海道は小麦の生産量日本一で品種も多い。ここにしかないパスタを表現したい」。そう語るのは、麦に魅せられたオーナーシェフの町屋伸行さん(41)だ。

     看板メニューの手打ちパスタは何度も試作を重ね、小麦の配合を独自にブレンドしている。超強力粉「ルルロッソ」で弾力のある食感を、「春よ恋」でのびやかさをプラスし、「キタノカオリ」で独特の香りを生かしたおいしさを目指した。平麺と細麺に仕上げ、具やソースに合わせて使い分けている。

     「占冠・伊達農園のユリ根、ズワイガニ、ホタテのパスタ」は、ディナータイムで提供する冬のおすすめメニュー。「魚介はあくまでも脇役。主役は北海道が全国一の生産量を誇るユリ根。伊達農園の濃厚なユリ根を味わってほしい」と町屋さん。

     ソースはクリーム系で、玉ネギとセロリ、細かく切ったホタテをじっくりいため、引き出したうま味が味のベースになる。ここにズワイガニの風味がアクセントを加え、リッチな印象のソースが平麺によく絡む。伊達農園のユリ根はゆでず、ゆっくりと素焼きにすることで、甘さと香ばしさを引き出している。来年1月末までの提供予定だ。

     ディナーではこのほか、前菜とメイン料理を楽しめる。なるべく道産の素材、それも交流のある生産者から取り寄せる食材を使い、「料理の後ろにいる生産者の魅力を伝えたい」と話す。

     ランチセットはパスタとグラタンを用意している。サラダやドリンクなどが付くが、ドリンクはグラスワインやクラフトビールも選べるとあって好評だ。「パスタの小麦とクラフトビールの大麦、相性の良さをお試しください」と町屋さん。

     イタリアンではなく、店名に“カフェ”とうたっているのは、気軽に多くの人に利用してもらいたいとの考えからだ。実際、ランチ後はカフェ営業もしている。おすすめの「オルゾのシュークリーム」は、大麦を焙煎ばいせんした「はったい粉」をカスタードクリームに混ぜ、アーモンドのような香ばしさを演出。スイーツからも、麦への愛情が感じられる。

    (文・小西由稀 写真・山本顕史)

    【住 所】 札幌市中央区南2西24の2の3 アーティストハウス裏参道1階 (電)011・676・9210

    【営業時間】 ランチ午前11時30分~午後2時30分、カフェ午後2時30分~同5時、ディナー午後6~9時(それぞれオーダーストップは30分前)。月曜、第3火曜休み

    【主なメニュー】 ◇占冠・伊達農園のユリ根、ズワイガニ、ホタテのパスタ1400円◇ランチセット1500円◇オルゾのシュークリーム600円◇パーティープラン3500円

    ※メニュー、価格などは変更されている場合があります。

    2018年12月06日 Copyright © The Yomiuri Shimbun
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