心と体に愛情たっぷり

疲れたあなたに寄り添う定食 ◎おがわのじかん(札幌市白石区)

無断転載禁止
メモ入力
-最大400文字まで

完了しました

12~1月の定食。食器は小川さん夫妻の出身地、長崎県の波佐見焼が使われている
12~1月の定食。食器は小川さん夫妻の出身地、長崎県の波佐見焼が使われている

 2018年も残すところあと10日あまり。今年最後にお届けする料理は、疲れ気味の方々にお薦めしたい“癒やしの定食”である。

 昨春、札幌・白石区にオープンした「食事と空間 おがわのじかん」は、小川洋平さん、管理栄養士の瑞木さん夫妻が営む食事の店だ。メニューは「ちょっとお疲れのあなたへ」と題した定食と、「疲労困ぱいなら瑞木さんのスープ」の二つ。そう、ここは食事と空間を通して、疲れた人の心と体を軽くする場なのだ。

 会社員時代の洋平さんは激務のあまり、心と体を壊してしまったという。疲労困ぱいで食欲がない中、唯一食べることができたのは、瑞木さんがつくった真昆布だしのスープだった。

 「人は心と体の状態によって、食べられるものが異なり、おいしいと感じられる食事内容が違うことを痛感しました」と洋平さん。この経験から仕事や家事、子育て、介護に疲れた人に寄り添える食事の店を、とこの事業を始めた。

 定食のメニューは土鍋で炊いた蘭越産ななつぼし、スープ、主菜、副菜、自家製の漬物で構成される7品。2か月ごとにその時々の体調を想定して決めるという。12月~1月のテーマは「胃腸を休める」。クリスマスや年末年始で食が乱れる時期なので、「野菜を多めに使い、胃腸の負担が少なく、疲労回復、風邪予防にもつながる献立を提案しています」と瑞木さんは説明する。

 洋平さんの命をつないだスープは、「真昆布だしのカボチャの豆乳ポタージュ」。さらりとして、カボチャのほんのりした甘味にだしのうま味が重なり、スープを飲む手が止まらない。

 「大根ステーキ」は、大根を薄味で炊いてから焼くという、ひと手間を惜しまない。ゴマ油で風味づけした長ネギやじゃこのトッピングが食欲をそそる。

 鶏ひき肉を巻いた「ロール白菜」は、白菜を焼いて香ばしさのアクセントを加え、「辛子酢味噌みそあえ」は異なる野菜の食感が楽しい。全体的に塩分控えめだというが、香りや食感が豊かで満足感がある。何よりもたっぷりの愛情が、心と体に心地よく染み渡る。

 地下鉄東西線「南郷7丁目」駅から冬道でも歩いて3分ほど。万生公園を目指すとわかりやすい。

 食数が限られるので、予約がおすすめだ。自分へのご褒美にぜひどうぞ。

(文・小西由稀 写真・山本顕史)

【住 所】 札幌市白石区南郷通南8の3の29 1階(電)011・374・5117

【営業時間】 午前11時30分~午後3時、午後6時~8時30分(オーダーストップは各1時間前。日曜と月曜は昼のみ営業)。毎週火曜のほか、月1回不定休あり。年末年始は12月29日~1月3日休み。4日は時間など変更して営業

【主なメニュー】 ◇ちょっとお疲れのあなたへ1994円◇ドリンクセット2484円◇スイーツセット2700円◇疲労困ぱいなら瑞木さんのスープ756円(ごはんと漬物付き)

※メニュー、価格などは変更されている場合があります。

61518 0 彩食主義 2018/12/20 05:00:00 2018/12/20 05:00:00 2018/12/20 05:00:00 キャプション別送り https://www.yomiuri.co.jp/media/2019/01/20181220-OYTAI50002-T.jpg?type=thumbnail

おすすめ記事

アクセスランキング

読売IDのご登録でもっと便利に

一般会員登録はこちら(無料)
ページTOP
読売新聞社の運営するサイト
ヨミダス歴史館
ヨミドクター
発言小町
OTEKOMACHI
元気ニッポン!
未来貢献プロジェクト
The Japan News
美術展ナビ
教育ネットワーク
活字・文化プロジェクト
よみうり報知写真館
読売新聞社からのお知らせ