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    支笏湖、水力で停電回避

    湖畔のホテル「ありがたみ実感」

    • 130メートル下の谷底へ流れ落ちる取水口(12日午前、千歳川第一水力発電所で)
      130メートル下の谷底へ流れ落ちる取水口(12日午前、千歳川第一水力発電所で)

     6日未明の地震で道内のほぼ全域が停電に見舞われる中、電気が止まらずに済んだ観光地がある。温泉ホテルや土産物店が立ち並ぶ千歳市の支笏湖湖岸だ。王子製紙苫小牧工場が明治の末、湖から流れる千歳川で水力発電を始め、余剰電力が今も湖畔の約100世帯に供給されている。

     「激しい揺れに跳び起きたが、電灯やテレビが消えることはなかった」と話すのは、支笏湖温泉地区で飲食店を営む山下洋明さん(46)。「いつも以上に観光バスがやって来た」と続けた。

     この間、ビジターセンターには外国人観光客の姿も目立ち、休息したり、スマートフォンを充電したり。湖畔のホテルは「通常通りに営業出来て、電気のありがたさを実感した」と振り返った。

    王子製紙、100年以上発電

     100年余りにわたって電気を送り続ける王子製紙の千歳川第一水力発電所は、取水口の案内板に「明治43年(1910年)5月28日建設」とある。国内最古の現役産業用発電所だ。湖岸の周波数は、東日本には珍しい60ヘルツで、発電所誕生時から変わらない。

     もっとも、前日の5日には台風21号で架線が切れ、長時間、停電した。「地震で停電しなかったからと胸を張るわけにはいきません」と工場側は低姿勢。

    2018年09月13日 Copyright © The Yomiuri Shimbun
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