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    黒部名水マラソンきょう号砲

    川内選手の弟2人出場

     黒部市で29日開催される「第33回カーター記念 黒部名水マラソン」(黒部市など主催、読売新聞社など共催)の前夜祭などのイベントが28日、市内各所で開かれた。選手たちも参加し、昨年の大会でフルマラソンを制した公務員ランナー川内優輝選手(29)(埼玉県庁)の2人の弟も本番での力走を誓った。

    鮮輝 「注目されてラッキー」

    鴻輝 「兄のおかげ、道開けた」

    • 本番に備える川内鮮輝(奥)、鴻輝・両選手(28日、黒部市で)
      本番に備える川内鮮輝(奥)、鴻輝・両選手(28日、黒部市で)

     今大会に、川内3兄弟の長男、優輝選手は出場しないが、次男の鮮輝よしき(25)(東京陸上競技協会)、三男の鴻輝こうき(23)(モンテローザ)の両選手がそろって、フルマラソンに初出場する。

     鮮輝選手はどんなコースも淡々と自分のペースで走るのが特長。2時間22分54秒の記録を持つ。3月末に勤務先を退職し、「無職ランナー」として就職先を探しながら練習に励む。

     鴻輝選手は下り坂を得意とする。自己ベストは2時間21分48秒。勤務先のマラソン部員として、各地の大会に出場する傍ら、マラソン教室で一般市民らを対象に普及活動を行っている。

     2人は週2、3回、練習をともにする。多い日は1日約50キロの長距離練習を重ねてきた。「川内の弟」と言われることに、鮮輝選手は「実力以上に注目されてラッキー」、鴻輝選手も「兄のおかげで進む道が開けた」と、プラスにとらえている。

     2人が今大会の出場を決めたのは、優輝選手から「黒部は水がおいしい。名水マラソンは、ホスピタリティー(おもてなし)にあふれた最高の大会」と聞いたからだ。「コース前半の上り坂に気をつけろ」とアドバイスを受けたといい、「序盤は無理をせず、後半にペースを上げたい」と、戦術を練る。

     本番を翌日に控えた28日、鮮輝選手は「好記録で完走し、今後の飛躍につなげたい」、鴻輝選手は「最後まで気持ちのこもった走りを見せたい」と、意気込みを語った。

     

    市長「笑顔になれる大会に」

    • 大会に向けて意気込む(左から)高橋尚子さん、寺沢徹さん、青山瑠衣選手、末上哲平選手、吉田貴大選手(28日、黒部市で)
      大会に向けて意気込む(左から)高橋尚子さん、寺沢徹さん、青山瑠衣選手、末上哲平選手、吉田貴大選手(28日、黒部市で)

     黒部市内のホテルで210人が参加した前夜祭では、大会長の堀内康男・黒部市長が「みんなが笑顔になれる大会になってほしい」とあいさつした。大野茂利・読売新聞北陸支社長は「記憶に残る素晴らしい一日にしましょう」と述べた。

     招待選手でリオデジャネイロ五輪モンゴル代表に内定しているセルオド・バトオチル選手(34)は「オリンピック前のマラソン。頑張ります」と力強く語った。特別ゲストでシドニー五輪金メダリストの高橋尚子さん(44)は「黒部を世界で一番盛り上がるまちにしたい」と意気込んだ。

     第1回大会に出場したジミー・カーター元米大統領の「ご成功を心からお祈りいたします」とするメッセージも披露された。

    高橋さん名水活用法を伝授

    「のど渇いた」思う前に給水を

    • トークショーに登場した高橋尚子さん
      トークショーに登場した高橋尚子さん

     高橋尚子さんのトークショーが黒部市総合体育センターで開かれ、約530人がトップランナーの経験談などに耳を傾けた。

     黒部名水マラソンについて、「給水が冷たくておいしい」と説明。その上でマラソン参加者に「のどが渇いたと思う前に給水を」「首の後ろ辺りにかけて体を冷やす」などと、名水の活用法をアドバイスした。

     レース前の準備の仕方も解説し、指先を動かして集中力を高める方法や、ひざの負担を軽減する体操などを実演した。最後に「思い出に残る、すてきなマラソンにしてほしい」と語ると、会場から大きな拍手が起こった。

     高橋さんはトークショーに先立ち、黒部市生地地区で行われた「生地まち歩きフェスティバル」にも登場し、参加者と街の散策を楽しんでいた。

     

    親子480人が参加

    ミニマラソン

    • ミニマラソンに参加した親子連れ
      ミニマラソンに参加した親子連れ

     黒部市総合公園では、親子が一緒に楽しむ「親子リズム体操&ミニマラソン」が開かれ、約480人が汗を流した。

     参加者たちはダンスなどの準備運動で体をほぐした後、公園内の特設コース(約600メートル)を元気よく走った。

     富山市辰巳町の小学3年、太田明香莉さん(8)はゴール後に「息切れしてきつかったけど、楽しかった」と笑みを浮かべた。一緒に参加した父泰俊さん(42)は29日のフルマラソンにも挑戦予定で「4時間を切りたい」と話していた。

    2016年05月29日 Copyright © The Yomiuri Shimbun
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