涙ぬぐう「千駄ヶ谷の受け師」46歳、史上最年長で初タイトル

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対局後、涙を見せる木村一基新王位(26日夜、東京都千代田区で)=西孝高撮影
対局後、涙を見せる木村一基新王位(26日夜、東京都千代田区で)=西孝高撮影

 将棋の王位戦(新聞三社連合主催)七番勝負第7局が25、26日に東京都千代田区の都市センターホテルで行われ、挑戦者の木村一基九段(46)が豊島将之二冠(29)に110手で勝ち、シリーズ4勝3敗で王位を奪取した。46歳3か月での初タイトルは、史上最年長。対局後、木村新王位は「精いっぱいやって、たまたまいい結果になった。(家族への感謝は)帰ってから言います」と涙をぬぐいながら話した。

王位戦で、史上最年長で初タイトルを獲得した木村一基新王位(26日、東京都千代田区で)=西孝高撮影
王位戦で、史上最年長で初タイトルを獲得した木村一基新王位(26日、東京都千代田区で)=西孝高撮影

 対局は角換わりの戦型になり、豊島二冠の攻めをしのいだ木村新王位が反撃して着実に寄せた。日本将棋連盟によると、これまでの初タイトル最年長記録は有吉道夫九段の37歳6か月。木村新王位は過去6回、タイトルに挑戦してきたが、2009年の王位戦で深浦康市王位(当時)相手に将棋史上2人目の3連勝4連敗を喫するなど、全て敗退。「タイトルには縁がないと思っていた。(初獲得は)うれしいが、今回はタイトルを意識していなかった」と明かす。プロ入りして22年5か月、7回目の挑戦での悲願達成だった。

 木村新王位は千葉県四街道市出身で、佐瀬勇次名誉九段門下。少年時代から棋才を評価されていたが、プロ入りへの最後の関門「奨励会三段リーグ」で6年半足踏みし、プロ入りしたのは23歳という晩成型だ。

 力強い受けが持ち味で、「千駄ヶ谷の受け師」の異名を持つ一方で、タイトル戦の解説などで見せるひょうひょうとした語り口も人気があり、将棋ファンの間では「(将棋の強い)おじさん」と呼ばれ親しまれている。今期は竜王戦でも挑戦者決定三番勝負に進出するなど活躍しており、「中年の星」として声援を受けていた。

無断転載禁止
814863 0 囲碁・将棋 2019/09/26 18:59:00 2019/09/27 09:53:05 将棋の王位戦第7局で勝利し、史上最年長での初タイトルを獲得した木村一基九段。対局後、記者から家族への思いを聞かれ、思わず涙した(26日午後8時37分、東京都千代田区で)=西孝高撮影 https://www.yomiuri.co.jp/media/2019/09/20190926-OYT1I50065-T.jpg?type=thumbnail

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