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将棋の第62期王位戦七番勝負(新聞三社連合主催)第5局が24、25日、徳島市で行われ、藤井聡太王位(19)(棋聖との二冠)は挑戦者の豊島将之竜王(31)(叡王との二冠)に77手で勝ち、シリーズ4勝1敗で防衛、2連覇を果たした。藤井王位は棋聖戦五番勝負(6~7月)で挑戦者の渡辺明名人(37)(棋王、王将との三冠)を退けたのに続き、最強の挑戦者を下して二冠を堅持。これまで豊島竜王に大きく負け越していたが、今回の4勝で対戦成績を7勝9敗まで戻した。

第5局は相掛かりの戦型となり、中盤で優位に立った藤井王位は、粘る豊島竜王につけいる隙を与えず完勝した。終局後、藤井王位は「(シリーズを通じて)苦しい場面の長い将棋が多く、足りない部分が見つかったので今後に生かしたい」、豊島竜王は「難しい局面でいい手を指せなかった。もっと実力を付けなければ」と話した。
藤井王位は昨夏、棋聖を獲得し史上最年少でタイトル保持者となり、王位も手にした。叡王戦五番勝負では叡王を保持する豊島竜王を相手に現在、2勝2敗。9月13日の第5局に勝てば史上最年少三冠を達成する。
また竜王戦(読売新聞社主催、特別協賛・野村ホールディングス)では、永瀬拓矢王座(28)との挑戦者決定三番勝負で先勝。8月30日の第2局に勝てば、将棋界最高位を懸けて豊島竜王と七番勝負(10~12月)を戦うことになる。