足早に地を稼ぐ井山棋聖、手厚く打ち進める河野九段…棋聖戦第1局初日終える
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囲碁の第45期棋聖戦七番勝負(読売新聞社主催)、井山裕太棋聖(31)と挑戦者・河野臨九段(40)の第1局が13日午前9時、東京都文京区の「ホテル椿山荘東京」で始まり、午後5時12分、井山棋聖が68手目を封じて1日目を終えた。


序盤は、握りで先番となった河野九段が、最近愛用している得意の陣形を取り、井山棋聖が受けて立つ進行に。右辺の競り合いの後、足早に地を稼ぐ井山棋聖に対し、河野九段は慎重に時間をかけ、手厚く打ち進めた。河野九段が左上隅で黒67とアテた場面で井山棋聖が59分長考し、そのまま封じた。
解説の安斎伸彰七段は「力をためていた河野九段が、右辺で治まっていない白石をにらみながら上辺で戦いを起こした。一連の戦いがどう決着するかが焦点になる」と話している。
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