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第46期棋聖戦 9連覇王者・井山棋聖に挑むのは…Sリーグ22日開幕

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 囲碁界の最高位を争う第46期棋聖戦Sリーグが22日に開幕する。A、Bリーグはすでに始まっており、Cリーグ入りをかけた予選トーナメントも大詰めを迎えている。各リーグ戦と挑戦者決定トーナメントを勝ち抜き、史上最多の9連覇を達成した井山裕太棋聖(31)への挑戦権を獲得するのは誰か。片岡聡九段(62)に展望してもらった。(文化部次長 本柳洋志)

井山裕太棋聖
井山裕太棋聖

リーグ間で昇格・陥落

 リーグはS、A、B、Cの4段階で計62人が参加する。

 最上位のSリーグは6人。山下敬吾九段が復帰し、余正麒八段が初昇格した。

 Aリーグは8人で、芝野虎丸二冠、六浦雄太七段、羽根直樹九段、鈴木伸二七段が昇格した。

 Bリーグは1、2組に分かれ、両組の1位が優勝決定戦を行う。各組8人のうち、上位2人が昇格、下位3人が陥落する。

 Cリーグは32人。優勝者を含め6人が昇格する。3敗した時点で失格となる。半数の16人は予選トーナメントからの勝ち上がりだ。

 アマチュア棋戦「ネット棋聖戦」からは上位4人に予選出場権が与えられる。今期は、Cリーグに残留した栗田佳樹さんが「ネット棋聖戦」で準優勝したため、規定により、栗田さんを除く上位3人が予選に出場した。栗田さんはCリーグに参戦する。

 Sリーグの優勝者と準優勝者、A、B、Cリーグの優勝者が、挑戦者決定トーナメントに臨む。

Sリーグ 対局スケジュール

1位 河野臨九段
1位 河野臨九段
2位 高尾紳路九段
2位 高尾紳路九段
3位 村川大介九段
3位 村川大介九段
4位 一力遼二冠
4位 一力遼二冠
5位 山下敬吾九段
5位 山下敬吾九段
6位 余正麒八段
6位 余正麒八段

1回戦 △河野-一力、△高尾-村川、△山下-余
2回戦 河野-△村川、高尾-△余、△一力-山下
3回戦 △河野-余、△高尾-山下、△村川-一力
4回戦 △河野-高尾、村川-△山下、一力-△余
5回戦 河野-△山下、高尾-△一力、△村川-余
 (△は先番、持ち時間各5時間)

Aリーグ

〈1〉許家元八段
〈2〉張栩九段
〈3〉大西竜平七段
〈4〉依田紀基九段
〈5〉芝野虎丸二冠
〈6〉六浦雄太七段
〈7〉羽根直樹九段
〈7〉鈴木伸二七段

Bリーグ1組

〈1〉本木克弥八段
〈2〉志田達哉八段
〈3〉林漢傑八段
〈4〉富士田明彦七段
〈5〉小池芳弘六段
〈6〉洪爽義四段
〈7〉三村智保九段
〈8〉呉柏毅五段

Bリーグ2組

〈1〉安達利昌七段
〈2〉蘇耀国九段
〈3〉広瀬優一五段
〈4〉秋山次郎九段
〈5〉鶴山淳志八段
〈6〉瀬戸大樹八段
〈7〉孫●(「吉」が2つ)七段
〈8〉内田修平七段
◎数字はリーグ内順位

Cリーグ

 山田規三生九段、首藤瞬八段、黄翊祖九段、潘善●(王へんに「其」)八段、山城宏九段、大竹優五段、小林覚九段、王銘●(王へんに「宛」)九段、結城聡九段、伊田篤史八段、張豊猷八段、望月研一八段、寺山怜六段、沼舘沙輝哉七段、張瑞傑四段、栗田佳樹アマ(残る16人は、現在行われている予選トーナメントの勝者)

充実の一力 河野復調なるか…片岡聡九段の展望

 前期の棋聖戦七番勝負は、井山裕太棋聖の強さが際立ったシリーズでした。私は決定局となった第5局で立会人を務めましたが、常に最強手を追求する姿勢は一貫して変わらず、盤側で見ていてすごみを感じました。特に第3局では、我々プロも思いつかない妙手を繰り出すなど、持ち時間が長い2日制ならではの、非常に内容の濃い碁ばかりだったと思います。

片岡聡九段
片岡聡九段

 その絶対王者への挑戦権を目指すSリーグですが、今期も最強メンバーがそろいました。

 中でも注目するのは一力遼二冠です。最近の調子から見て、優勝の本命と言っていいでしょう。昨年は七大タイトルの碁聖、天元を獲得し、国際棋戦でもベスト4に入るなど大活躍でした。天元は井山棋聖から奪取しています。今期のSリーグメンバー全員に通算成績で勝ち越しているのも立派。充実度が目立ちます。

 惜しくも2年連続での挑戦が実らなかった河野臨九段も地力は抜群です。ここしばらく不調と言われていますが、一局一局、どんな碁でも精魂込めて打っているので、調子は徐々に上向いてくるはずです。リーグ順位が1位というのも大きなアドバンテージ。混戦になれば、3年連続挑戦という可能性は十分あると思います。

 「平成四天王」の高尾紳路九段と山下敬吾九段も有力です。特に山下九段は棋聖通算5期、七番勝負には合計11回も登場しているほど棋聖戦とは好相性。2人とも、ここ一番の勝負強さには定評があります。ともに40歳代のため、年齢的な衰えをどうカバーするかが課題でしょう。

 村川大介九段は、いまや関西の代表選手と言える実力者。同じ関西棋院の余正麒八段は、昨年22連勝をマークするなど非常に勢いがあります。初のSリーグでの大暴れを期待します。

 Aリーグは芝野虎丸二冠が優勝争いの中心でしょう。5月に開幕する本因坊戦でも2年連続挑戦者になりました。ただ、なぜか棋聖戦では少し印象が薄い。今期はぜひ奮起してもらいたいですね。

 その芝野二冠に十段戦五番勝負で挑戦中の許家元八段は、Sリーグのメンバーとも力は互角以上。一気に挑戦権獲得まであるかもしれません。他棋戦で好調の「平成四天王」の一人、羽根直樹九段にも注目しています。

 Bリーグも白熱した戦いになりそうです。1組は本木克弥八段、林漢傑八段、富士田明彦七段、2組は蘇耀国九段、瀬戸大樹八段、広瀬優一五段あたりが有望と見ています。もちろん、どちらも実力伯仲の厳しいリーグですから、誰が勝ち抜いてもおかしくありません。

 Cリーグはまだ予選が進行中ですが、残留したアマチュアの栗田佳樹さんの戦いぶりが楽しみです。栗田さんは、高いレベルで碁を打てる喜びをかみしめながら、のびのびと戦っている印象です。ネット対局とAI(人工知能)の普及は、プロだけでなくアマチュアのレベルも格段に押し上げたと思います。栗田さんはその象徴的存在と言えるでしょう。(談)

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1992991 0 棋聖戦 2021/04/18 05:00:00 2021/04/22 07:57:31 囲碁・第45期棋聖戦七番勝負。9連覇を果たし、手で「9」を示して笑顔を見せる井山裕太棋聖。第5局で勝利し、シリーズ4勝1敗で9連覇を達成した。9連覇は棋聖戦の連続防衛新記録。井山棋聖は史上1位の七大タイトル獲得数を50に更新し、名人、本因坊と併せて大三冠を維持した。新潟県南魚沼市で。2021年3月5日撮影。同月6日朝刊「井山棋聖9連覇 新記録」掲載。 https://www.yomiuri.co.jp/media/2021/04/20210417-OYT1I50080-T.jpg?type=thumbnail

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