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囲碁の第46期棋聖戦(読売新聞社主催)の挑戦者決定トーナメント決勝三番勝負第1局が25日、東京都千代田区の日本棋院で行われ、Sリーグ優勝の一力遼天元(24)がAリーグ優勝の芝野虎丸王座(21)に121手までで先番中押し勝ちした。決勝は変則三番勝負で、Sリーグを制した一力天元に1勝のアドバンテージがあり、一力天元は井山裕太棋聖(32)への挑戦権を獲得した。一力天元の棋聖戦七番勝負登場は、2018年の第42期以来、2度目となる。棋聖戦七番勝負は、1月に開幕する予定。

一力天元は右下隅で仕掛けてペースをつかむと、巧みな打ち回しで優勢となった。芝野王座は中央の黒に猛攻をかけたが、一力天元は冷静にしのぎ切った。
一力天元は宮城県出身。河北新報社に記者として在籍しながら、棋士として活動している。昨年8月には初の七大タイトルとなる碁聖を獲得し、同年12月には天元を奪取した。今年は碁聖戦で井山棋聖に敗れてタイトルを失ったが、現在は名人戦七番勝負で井山棋聖に挑戦し、3勝3敗と激闘を繰り広げている。
一力天元の話「アドバンテージがあると思わず、この1局で決めたいと思っていました。まずまず自分らしい碁が打てたので、ほっとしています」