竜王戦七番勝負、豊島名人が広瀬竜王に2連勝
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将棋界の最高棋戦で、広瀬章人竜王(32)に豊島将之名人(29)が挑戦する第32期竜王戦七番勝負第2局(読売新聞社主催、特別協賛・野村ホールディングス)は23日から京都市の世界遺産・仁和寺で行われ、24日午後7時8分、豊島名人が126手で勝ち、シリーズ2連勝とした。
相掛かりの戦型となった2局目は中盤から豊島名人が駒損をいとわず攻め、△8九飛成~△2七歩成と挟撃態勢に入った。受けの時間が続いた広瀬竜王は敵陣に▲4二歩と打つ勝負手を繰り出して追い込んだが、最後は豊島名人が着実に寄せきった。解説の村山慈明七段は「広瀬竜王の反撃で一時は形勢不明となったが、豊島名人がうまく踏みとどまった一局でした」と総括した。
第3局は11月9、10日に神戸市の神戸ポートピアホテルで行われる。
豊島名人の話「△8九飛成のあたりで指しやすくなったが、緩手もあり、最後に詰みが見えるまで際どい内容だった」
広瀬竜王の話「1日目にうまく動かれ、自信が持てなかった。細かいミスが多いので、修正して3局目に臨みたい」
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【2日目手順】▲広瀬△豊島
△6七歩成(封じ手)▲同 飛
△6五歩▲7九金△8五飛
▲9四歩△6六歩▲同 銀
△同 角▲同 飛△6五歩
▲6七飛△7八銀▲同 金
△8九飛成▲6八金△6四桂
▲4七玉△2七歩成▲4四歩
△同 歩▲4二歩△同 金
▲4三歩△同 金▲2一角
△5三金上▲3二角成△4五歩
▲同 銀△4六歩▲5八玉
△6六桂▲5七玉△5九竜
▲5八桂△5五歩▲8七飛
△8六歩▲同 飛△8五歩
▲4四歩△同金右▲4一角
△6二玉▲7一銀△同 玉
▲6三角成△5六歩▲6七玉
△6八竜▲同 玉△7九銀
▲5九玉△6八金▲4九玉
△5八桂成▲同 金△同 金
▲同 玉△4七歩成
まで豊島名人の勝ち
持ち時間
各8時間△7・56分▲7・54分126手