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将棋の藤井聡太七段(17)は20日、大阪市の関西将棋会館で行われた第33期竜王戦(読売新聞社主催、特別協賛・野村ホールディングス)ランキング戦3組決勝で杉本昌隆八段(51)を95手で下し、2度目の「師弟対決」を制した。藤井七段はランキング戦で史上初となる4期連続優勝を果たし、豊島将之竜王・名人(30)への挑戦権を争う決勝トーナメントへ4期連続で進んだ。
公式戦での師弟対決は2018年の王将戦予選以来。その時は「千日手」による指し直しの末、藤井七段が勝利した。杉本八段は「必ずどこかでまた対局する機会があるはず」と再戦を心待ちにしていたといい、タイトルのかかる対局以外では珍しい和服姿で臨んだ。
この日の対局は、杉本八段が得意の四間飛車、藤井七段が居飛車の「対抗形」の戦型となり、中盤以降、藤井七段が徐々にリードを広げて寄せきった。終局後、藤井七段は「大きな舞台で師匠と対局できることを非常に楽しみにしていた。玉が薄くなってしまい自信がなかったが、攻め合える形になって好転した」と語り、杉本八段は「竜王戦という目標は消えたが、弟子の戦いぶりを見る楽しみが生まれた」と話した。
藤井七段は、6組で初参戦した第30期以降、竜王戦ランキング戦で4期連続優勝を達成。永瀬拓矢二冠(27)、木村一基王位(46)と並んでいた連続優勝記録を更新した。