読売新聞オンライン

メニュー

ニュース

動画

写真

スポーツ

コラム・連載・解説

発言小町

漫画

教育・受験・就活

調査研究

紙面ビューアー

その他

サービス

読売新聞のメディア

購読のお申し込み

読売新聞オンラインについて

公式SNSアカウント

「コロナで大変な中、対局できて幸せ」豊島竜王が記者会見

メモ入力
-最大400文字まで

完了しました

タイトル初防衛を果たし、記者会見で花束を手に記念撮影に応じる豊島将之竜王(6日午後、神奈川県箱根町の「ホテル花月園」で)=若杉和希撮影
タイトル初防衛を果たし、記者会見で花束を手に記念撮影に応じる豊島将之竜王(6日午後、神奈川県箱根町の「ホテル花月園」で)=若杉和希撮影

 5、6日に行われた第5局を制し、初防衛を果たした豊島将之竜王(30)の記者会見は以下の通り。

――竜王初防衛の感想を。

 「まだ実感はないですけれども、防衛を目標に最近はやってきていましたので、結果が出せてよかったですし、ホッとしています」

――七番勝負は4勝1敗。内容は際どかったと思うが、総括してどうか。

 「第3局を始め、難しい将棋が多くて大変な戦いだったと思います」

――仕切り直しの第4局は落ち着いた差し回しが目立った。

 「難しい将棋でしたけど、大きなミスなくまとめられたのかなというふうに思いますね。終盤、調べたら一番早い勝ちは逃していたみたいなんですけど、リードを保って指せたので、まずまずよい内容で勝ったのかなというふうに思います」

――第3局が印象に残っているのは、終盤の攻防が印象に残っているということか。

 「全体的に濃い内容の将棋だったような気がしていて。序盤戦から中盤戦のあたりも手将棋ですごく難しかったので。全体的にみて第3局が一番内容が濃かったのかなと思います」

――この1年は、コロナ禍でタイトル戦も制約が多かった。豊島竜王にとっては2020年最後のタイトル戦になるが、コロナの中でのタイトル戦を振り返って、どうか。

 「対局できない時期もあって、調整とかは非常に難しかったですし、でもその中でタイトル戦を三つ指して、結果的に二つ勝つことができたので、名人戦は負けてしまったけれど、まずまずの結果を出せたのかなというふうに思います。コロナで大変な中ですけど、対局ができているので、関係者のみなさまには感謝していますし、対局できる幸せを感じています」

――羽生先生の発熱で第4局が延期になった時も、率先してファンサービスをされた。コロナで、改めてファンサービスの重要性を感じたということか。

 「イベントもなかなかできないので、福島の時は自分にできることをやろうと思っていました」

――前夜祭などで「注目度の高さを感じている」と話していたが、相手の羽生九段は通算100期がかかっていた。どのような気持ちでこのシリーズを戦い抜いたか。

 「注目度の高さは感じていて、自分の将棋も注目していただけるので、うれしいことだなと、やりがいを感じて指していました」

――シリーズを通して全国各地で対局をした。応援しているファンの方々にどのような気持ちで指していたか。

 「多くの方に見ていただけると思っていたので、自分の力を出し切って、なるべく良い内容のものをと思っていました」

――今まで防衛はなく、将棋界には「防衛して一人前」という言葉もある。壁を感じていたか。

 「防衛戦ということで、自分の中でそんなに変化がなく戦っているつもりだったんですが、やっぱり、勢いのある方との戦いになるので、これまで挑戦している時と違ったのかなと。難しさを感じていました」

――その言葉が、重圧になっていたか。

 「自分の目標としては、タイトルをなるべく長く持ち続けて、タイトル戦線で戦い続けるというのがあって、防衛しないとそれは難しいので。いずれは防衛を達成しないといけないと思っていましたし、タイトルを初め1回取るまでもかなり苦労したので、その経験から、あんまり焦ってもいいことがないと思っていたので、焦らずに実力をつけていけば、いずれは達成できるのではないかと考えて取り組んでいました」

――第3局の終盤戦の攻防。竜王の差し回しのすごみを感じたが、どんな終盤戦だったか。

 「一番最後の評価値が逆転したところは、自分も負け筋に気づいていなかったので。ただその前の局面、△6九飛と降ろしたところは、負けだなと思っていましたので。最後の最後のところは、自分も全く気づいていなかったです」

――羽生九段と戦った印象と、その相手から防衛した感想は。

 「以前にも何度もタイトル戦で対局をしていて、経験から来る大局観の良さみたいなものが、自分には足りていないのかなとずっと思っていました。今回も2局目、3局目はそういうところがあったと思うんですけど、自分も少しずつそういうところを克服して、まだ足りないところは多いですけれど、少しずつ克服できているかなとは思います」

――このシリーズで、一番印象に残る手は。

 「3局目の△2六香と打った手とか、4局目の▲9二香と打ったところとか。何となくぱっと思いつくんですけど」

――香車が活躍したシリーズだった。

 「そうだったかもしれません」

――今後の目標は。

 「他のタイトルを持たれている方と対局をしたりとか、そういう方の棋譜を見たりしていて、自分も危機感というか、だんだん苦しくなってきているような気持ちもあるので、なんとかついていきたいというか、タイトルホルダーの人とも互角に戦えるように」

――防衛に対しての思いと、初防衛まで時間がかかったが、何が原動力となってきたか。

 「焦るのは良くないと思いつつも、負けが続くのも良くない、そろそろ結果を出したいと思っていた。苦労したものの、最終的には棋聖戦で(初めての)タイトル取ることができ、(今回の)防衛戦も変わらず指せたかなと思います」

――ほかのタイトルホルダーの方々が刺激になったのか。

 「うーん。まあ刺激にはなっていますね。でも、やっぱりタイトル戦は本当に、タイトル戦指すために、一番の晴れの舞台なので、それに向けて一生懸命やるのは、自然にそうなりますね」

無断転載・複製を禁じます
1680761 0 竜王戦 2020/12/06 21:45:00 2020/12/07 21:01:23 第33期竜王戦七番勝負第5局 竜王防衛を果たし、記者会見で花束を手に記念撮影に応じる豊島将之竜王(6日午後7時13分、神奈川県箱根町の「ホテル花月園」で)=若杉和希撮影 https://www.yomiuri.co.jp/media/2020/12/20201206-OYT1I50045-T.jpg?type=thumbnail

ピックアップ

読売新聞購読申し込み

読売IDのご登録でもっと便利に

一般会員登録はこちら(無料)