[竜王戦コラム]バランスの豊島竜王、大局観の羽生九段…棋風ににじむ将棋人生

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 豊島将之竜王が防衛を果たした第33期竜王戦第5局。立会人は中村修九段であった。

「受ける青春」のお株奪う決め手…中村九段×大橋六段観戦記

 中村九段といえば、「受けの名手」として有名だ。守るべきところは守る。攻めるべきところも守る。独特の棋風は、若手時代「受ける青春」の異名を取ったほどだ。

竜王戦第5局で立会人を務めた中村修九段。「受けの名手」としても知られている
竜王戦第5局で立会人を務めた中村修九段。「受けの名手」としても知られている

 とはいえ、ご本人は「子供のころは、棋風も違っていたんですけどねえ」という。「気を使うし、疲れるし、本来、『受け』は好きじゃなかった」とは意外なせりふだ。中村九段は1976年の中学生名人戦で優勝して奨励会入りしたのだが、「このころは、とにかく飛車を振って攻める」棋風だったのだそうだ。

 「それが奨励会に入って、周りが強い人だらけになると、今まで決まっていた攻めが決まらない。こちらが攻めようと思っても、なぜか一歩遅れてしまう。そういうことが続いて、『受け』主体になったんです」

 将棋の序盤、中盤、終盤では「序盤の駒組みの部分が好き」で、「しっかりと自分で納得できる駒組みしていると、相手がろくに玉を囲わないまま攻めてくる」とも付け加えた。周りの環境と対戦相手とのバランス、さらにいえば自分の性格、指し手の好みが、現在の棋風を作り上げたわけである。

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1684435 0 竜王戦 2020/12/08 10:00:00 2021/07/08 17:34:10 https://www.yomiuri.co.jp/media/2020/12/20201207-OYT8I50059-T.jpg?type=thumbnail

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